「Mine秋吉台ジオパーク」の記事を書いていると、小学校時代のことをひとつ思い出したので、「思い出シリーズ」としてここに書いておこう。
私の通っていた小学校は、秋吉台からそれほど離れていないこともあり、秋の遠足では必ずと言っていいほど秋吉台に登っていた。秋吉台に登るバスもあったのだが、小学生の遠足のこと。皆で元気よく歩いて登るのである。
秋吉台に登ると、皆でセンブリという薬草を採取する。白色の小さくて可憐な花が咲く植物だが、煎じると健医薬となる。ただしものすごく苦い。千回振り出してもまだ苦いということで、この名がついたらしい。最近は採集が禁止しているようだが、昔は地元の人は自由に採取していた。あお、同じような植物で紫色の花を咲かせるものがあるが、こちらはイヌセンブリと呼んでいたのだが、今ネットで調べてみると、出てくる画像が、どうも私が記憶しているものと違う。もっと調べてみると紫色の花を咲かせていたのは、ムラサキセンブリという名前だったらしい。
センブリやムラサキセンブリは、かっては麓のほうでもたまに見ることがあったのだが、最近ではそんなことはない。また機会があれば、秋吉台に登って目にしてみたいものだ。
ところで、なぜ遠足でセンブリを集めていたか。実はセンブリを地元の薬局に売って、その金でドッジボールなど学校の備品を購入していたらしい。今はもちろんそんなことはできないだろうし、売っていた薬局も、もうだいぶまえに無くなってしまった。
○関連過去記事
・鴨川をどんぶらこ(思い出シリーズ37)