皆さんは電気主任技術者という資格を知っているだろうか。1種~3種に分かれており、1種は全ての電気工作物、2種は17万V未満の電気工作物、3種は5万V未満の電気工作物(出力5000kW以上の発電所を除く)の工事、維持、運用に関する保安の監督ができる。
別に受験資格に制限はないので、誰でも試験を受けることができるが、学歴+実務経験や下位資格+実務経験でも認定で取得できる。一応、三種は工業高校卒程度、2種は短大卒程度、1種は大卒程度となっているが、実際には、大卒でも3種を落ちることは結構あると言われる。
大卒の場合は、どんな単位を取っているかによって認定で取得できるかどうかが決まり、私の場合は電験用の単位を取っていなかったので試験で取得するしかなかった。ということで、持っておけば足がかりとなるかもしれないと思い、旧制度下で3種を試験でとった。しかし、その後制度が変わって、地方で全て完結できるようになったので、1種も試験を受けて取得したというわけである。
さて、本書の内容だが、新制度下における3種「電力」の参考書である。発変電、送配電などに渡り、大事なことがひととおり網羅されている。一番下位の3種だからといって馬鹿にしてはいけない。この内容を完全に理解していれば、電気技術者として、大手を振ることができるだろうと思う。また、大学で電気工学を学ぶ上でも、参考になることも多いに違いない。大学で単位を取るついでに資格取得を目指すのもありだと思う。
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