「梅しごと」というのはあまり聞きなれない人もいるかもしれないが(私も知らなかった)、梅が旬なときに、梅を使った保存食を手作りすることのようだ(p12)
梅を使ったもので連想するのは、なんと言っても梅干し。次に保存食というのか、健康食品というのか、嗜好品というのか梅酒だ。その他梅シロップや梅を使ったレシピも収められている。
梅干しや梅酒といえば甕や大きなガラス瓶がないといけないと思うのだが、何と梅干しは、ジッパー付きの保存袋があればいいし、梅酒を作るにも必ずしも大瓶が無くても大丈夫だという。後者は何となく分かる気がするが、前者についてはまさに目から鱗である。
また梅酒を作るときに留意することは酒税法との関係だ。使える酒はアルコール度数が20度以上で酒税が課税済の者に限られる。また、米、麦、アワ、トウモロコシ、ブドウなどは漬け込むこと自体が違法になる。もちろん家庭で漬け込んだものを販売してもいけない。(p84)
梅には熟していない青梅と完熟梅がある。梅干しは完熟梅が向いているようだが、梅シロップや梅酒は青梅でも完熟梅でもいいらしい。興味がある人はぜひ両方使って、梅シロップや梅酒を作って、味の違いを確かめて欲しい。
私自身は料理はほとんどしないのだが、それでも本書の通りにやれば簡単に梅しごとができそうだ。これから梅が出てくるだろうからぜひやってみることをお勧めしたい。
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