文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本

2019-09-20 17:58:49 | 書評:ビジネス
 
 「立て板に水」という言葉をご存知だろうか。話し方がものすごく流暢であることを言うのだが、スピーチや会話の際にこのように話せることにあこがれはないだろうか。

 しかし、現実には、「アー」とか「エー」とか、「えーっと」とかが入ることが多い。よく式典などの来賓挨拶なんかで耳にした覚えはないだろうか。そういえば昔の首相にもそんな人がいたような。

 こういったものを英語で「フィラー」というらしい。英語があるくらいだから、別に日本語独特のものではない。例えば英語でよく使われる「Well」とか「I know」といったものもフィラーの一種なのである。

 しかし、フィラーを入れることが必ずしも悪いというわけではない。本書にも書かれているのだが、例えば謝罪会見。あまりにも流暢に話し過ぎると、「こいつ本当に反省しているのかな?」と思ってしまうだろう。

 だが、一般にはフィラーの入らない方が効き手にとっては分かりやすい。本書にはフィラーの出るメカニズム、どうしたらフィラーの気にならない話し方になるか、フィラーそのものを出さないしゃべり方などが書かれている。まえがきによれば、悩んでいる人が多い割にこれまであまり認識されず、この問題の解決法を纏めたものとしては初ということらしい。もし、話し方が上達したいと思っている人には一読して、フィラーの入らないしゃべり方を目指すのもいいのではないかと思う。
☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
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