スピーチや会話の「えーっと」がなくなる本 | |
高津和彦 | |
フォレスト出版 |
「立て板に水」という言葉をご存知だろうか。話し方がものすごく流暢であることを言うのだが、スピーチや会話の際にこのように話せることにあこがれはないだろうか。
しかし、現実には、「アー」とか「エー」とか、「えーっと」とかが入ることが多い。よく式典などの来賓挨拶なんかで耳にした覚えはないだろうか。そういえば昔の首相にもそんな人がいたような。
こういったものを英語で「フィラー」というらしい。英語があるくらいだから、別に日本語独特のものではない。例えば英語でよく使われる「Well」とか「I know」といったものもフィラーの一種なのである。
しかし、フィラーを入れることが必ずしも悪いというわけではない。本書にも書かれているのだが、例えば謝罪会見。あまりにも流暢に話し過ぎると、「こいつ本当に反省しているのかな?」と思ってしまうだろう。
だが、一般にはフィラーの入らない方が効き手にとっては分かりやすい。本書にはフィラーの出るメカニズム、どうしたらフィラーの気にならない話し方になるか、フィラーそのものを出さないしゃべり方などが書かれている。まえがきによれば、悩んでいる人が多い割にこれまであまり認識されず、この問題の解決法を纏めたものとしては初ということらしい。もし、話し方が上達したいと思っている人には一読して、フィラーの入らないしゃべり方を目指すのもいいのではないかと思う。
しかし、現実には、「アー」とか「エー」とか、「えーっと」とかが入ることが多い。よく式典などの来賓挨拶なんかで耳にした覚えはないだろうか。そういえば昔の首相にもそんな人がいたような。
こういったものを英語で「フィラー」というらしい。英語があるくらいだから、別に日本語独特のものではない。例えば英語でよく使われる「Well」とか「I know」といったものもフィラーの一種なのである。
しかし、フィラーを入れることが必ずしも悪いというわけではない。本書にも書かれているのだが、例えば謝罪会見。あまりにも流暢に話し過ぎると、「こいつ本当に反省しているのかな?」と思ってしまうだろう。
だが、一般にはフィラーの入らない方が効き手にとっては分かりやすい。本書にはフィラーの出るメカニズム、どうしたらフィラーの気にならない話し方になるか、フィラーそのものを出さないしゃべり方などが書かれている。まえがきによれば、悩んでいる人が多い割にこれまであまり認識されず、この問題の解決法を纏めたものとしては初ということらしい。もし、話し方が上達したいと思っている人には一読して、フィラーの入らないしゃべり方を目指すのもいいのではないかと思う。
☆☆☆
※初出は、「風竜胆の書評」です。