文理両道

専門は電気工学。経営学、経済学、内部監査等にも詳しい。
90以上の資格試験に合格。
執筆依頼、献本等歓迎。

・ケンコー全裸系水泳部 ウミショー(1)

2017-03-12 09:28:41 | 書評:その他
ケンコー全裸系水泳部 ウミショー(1) (週刊少年マガジンコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・はっとりみつる

 神奈川県海猫市にある海猫商業高校。この高校に転校するため、父親といっしょに沖縄から家付き筏で神奈川まではるばるやってきたのがこの作品のヒロイン蜷川あむろだ。性格は天真爛漫、人懐っこくってマイペース。特技は潜水。すっぽんぽんで海に潜り、サメでも捕まえてきてしまうという野生児だが、なかなか可愛らしい。

 彼女は海猫商業で水泳部に入ることになるのだが、そこでマネージャーをしているのが、小さい頃のトラウマにより泳げなくなってりう沖浦要という男の子。この作品は、そんな二人を中心にくりひろげられる水泳ラブコメのようである。

 水泳部の仲間も変な人が多いが、その中でもぴか一なのが巨乳で大企業のお嬢さまの静岡みれい。一見したところ上品でおとなしそうなのだが、見られるより見る方が好きということで、頭の中は妄想でいっぱい。ちなみに高校生なのに制服の下は、Tバックひもパン&ガーターベルトだ。

 水泳部を舞台にした物語だけあって、全裸で海に潜ったり、パンツが見えたりと、男子読者のためのサービスシーンも多い。でもタイトルの通りケンコー系なので変な期待はしないように。

☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。
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仕事&生活の「困った! 」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?

2017-03-09 13:57:06 | 書評:学術教養(科学・工学)
仕事&生活の「困った! 」がなくなる マンガでわかる 私って、ADHD脳!?
クリエーター情報なし
大和出版

・司馬理英子 (著),しおざき忍 (イラスト)

 ADHDとは"Attention-Deficit/Hiperactivity Disorder(注意欠陥・多動性障害)"の略であり、不注意、多動性、衝動性をその特徴とする。昔は落ち着きのない子だとか注意力の足りない子だとか思われていたものだが、今は発達障害のひとつとして位置づけられているものだ。

 ただし、本書でいうADHD脳とは、ADHDという診断をされていなくとも同じような傾向がある人も含めた、もう少し範囲の広いものである。ADHD脳の人は、その脳の特性により、色々な失敗をしてしまう。しかし、決して自信を失ってはいけない。ADHD脳の特性をよく知って、うまく付き合っていくことができれば、失敗を減らしていくことができるのである。なお著者の司馬さんは、ADHD専門の精神科医だという。

 本書は、月刊「ルビー」の編集者である丸山里子の行動を通じて、どのようにすればADHD的な傾向がある人でも、ミスを減らすことができるかを解説したものだ。里子は、企画力、文章力はあるがそれ以外がまったくのダメダメ編集者。締め切りは守らない、取材先にアポをなかなかとらない。おまけに部屋は超汚部屋。おかげで自分が指導してきた後輩に先にチーフになられてしまった。本書は、そんな里子がメンタルクリニック院長である木場えり子のカウンセリングを受けながら自分を取り戻していく物語である。

 ストーリーがマンガ仕立てになっているので、専門書を読むような堅苦しさはない。まずはマンガを読んで、それに関する解説と「コツメモ」と名付けられた対処法を試していけば、ADHD脳の人も、自分の特性とうまく付き合っていけるようになるのである。

 本書の巻末にはADHDの診断基準が掲載されているが、自分を振り返ってみて、この基準に当てはまらない人でも、ミスを減らしたい人には37の「コツメモ」が有効な場合も多いだろう。また身近にADHDの傾向がある人がいれば、その人に対する理解を深めるためにも役に立つ一冊だと思う。

☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。
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放送大学の学費払い込み

2017-03-07 13:15:32 | 放送大学関係
認知行動療法 (放送大学教材)
クリエーター情報なし
放送大学教育振興会


 最近家庭の事情で、ものすごくあわただしかったが、やっと少し落ち着いてきた。実家から久しぶりに自宅に帰ると、放送大学から振込用紙が来たので、本日近くのコンビニで支払いを行った。まだまだ身の回りがあわただしいので、H29年度1学期は「認知行動療法('14)」のみの申し込みだ。これに加えて、試験を受けることができなかった「認知神経科学」と合計2科目を1学期に学ぶことになる。

 なんとか受験できた「上田秋成の文学」はⒶ で結果が返ってきたので良かった。
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青春乙女番長!(1)

2017-03-05 09:46:41 | 書評:その他
青春乙女番長!(1) (別冊フレンドコミックス)
クリエーター情報なし
講談社

・清野静流

 ヒロインの平田美羽は16歳の女子高生。見かけがヤンキー風のうえ、親譲りの地黒で三白眼。笑顔がとても怖く、振り返った姿はまるでホラーマンガ。そんな美羽についたあだ名は、なんと「殺人鬼」。でも心は純情可憐な乙女なのだ。

 彼女は、笑えばホラーだが、普通にしていればそこそこ可愛い。おまけにメイクして化けると、なかなかの美少女に変身する。

 美羽は、同じクラスの藤間(トーマ)が大好き。トーマからは「彼女にしたいとは思ってないから」と言われながらも彼の態度は微妙。この作品は、そんな美羽が繰り広げるドタバタラブコメである。

 美羽といつもいっしょにいる幼馴染の親友は、アイルランド系クォーター美少女のまりあ。彼女は美羽の変顔をブログにアップするのが趣味のようだ。

「こんな面白い生きモノ 他にいないしー?」(まりあ)

「見てるとすごく楽しい」(トーマ)

と二人の美羽に対する扱いは完全に珍獣。

 見かけは可愛いが腹黒いお邪魔虫も現れ、果たして美羽とトーマの仲はどうなっていくのか。

 美羽のパワフルさ、純情さがなかなか楽しい作品だ。

☆☆☆☆

※初出は「風竜胆の書評」です。
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QED ~flumen~月夜見

2017-03-03 14:07:25 | 書評:小説(ミステリー・ホラー)
QED ~flumen~月夜見 (講談社ノベルス)
クリエーター情報なし
講談社

・高田崇史

 高田崇史氏のQEDシリーズは、桑原崇と棚旗奈々の薬剤師コンビが、歴史上の謎とそれになぞらえた現実の事件に挑むというものだ。このシリーズ、てっきり2011年に発行された「QED 伊勢の曙光 」で完結したものだと思っていた。なぜなら本の帯に「歴史ミステリーの金字塔 堂々完結!!」と書かれていたからだ。このシリーズ好きだったので、とても残念に思っていたのだが、その後2013年に「QED ~flumen~ ホームズの真実」が発行されている。

 しかし、これは麻雀でよく言う「泣きの1回」に当たるのだろうと思っていたのだが、なんと2016年11月には本書が発行されたのだ。ということは、本編の方は一応終わったという形にして、今後も「QED ~flumen~」という形で続編が刊行されると期待してもいいのだろうか。

 それはさておき、本書もシリーズのこれまでの作品と同様に、現実に起こった事件と歴史上の謎をクロスオーバーさせている。今回の歴史上の謎とは、天照大神やスサノオと並ぶ、日本神話における三貴子の一人である「ツクヨミ」に関するものだ。

 このツクヨミは、イザナギが黄泉の国から逃げ戻り、禊をした際に、その右目から生まれ落ちたとされる神である。一般には男神とされているが、その後の神話には殆どでてこず、その性別も含めて謎の多い神だ。

 そして現実の事件は京都で起きた、手毬歌「月夜見」になぞらえた連続殺人事件。こちらの方は、普通はありえないと思えるくらい異常な事件なのだが、世の中にはかなりサイコな人もいるので、絶対にないとはいいきれないだろう。

 ツクヨミの正体を解き明かしていくところはなかなか興味深い。もともと神話世界での出来事なのだから、単純に信じない方がいいのだろうが、作者の筆力に、つい引きずられそうになってくる。

 ところで、桑原崇と棚旗奈々の関係。目立ってはあまり進んではいないような気が。今回の二人の京都旅行は、ホテル側のミスで、同じ部屋に泊まることになってしまったのだが、それでも関係が進んだようには見えない。こちらの方も、このシリーズファンには気になるところだろう。 

☆☆☆☆

※本記事の初出は「風竜胆の書評」です。

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史跡瓦屋跡

2017-03-01 19:34:22 | 旅行:山口県


 所用で山口市湯田温泉に行ってきた。上の写真はJR山口線湯田温泉駅のシンボルである白狐の像。なんでも湯田温泉は白狐が発見したとか。




 目的地に向かっているとき、たまたま見つけた「史跡 瓦屋跡」の石碑。山口県出身の私も知らなかったが、瓦屋は幕末時代に志士たちが使っていた旅館だという。
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