晴れ、21度、89%
香港の英字新聞の一面。福島の原発近くに住む避難する子供の被爆度を検査している写真。今朝の新聞には、日本の地震、福島原発の記事が6面にわたって報道されている。160名の方の被爆が確認とも記されている。
春を待つ寒い地方の、春を目前にしての災難。ニュースで、被災地の人たちの声を聞く。
「全てを無くして、命だけは助かったけどそれがよかったのか分らない。」 家や物だけでなく身近な方をなくし、途方にくれている人の気持ちを思うと、言葉にならない。
地震と津波でどれだけの人が亡くなったのかも分らない内に、原発の心配まで抱え込んだ日本。今のところ、わたしの身近には悲しい知らせを聞かない。香港で働く人で、家族が被災地に近い人は、不安を胸に日本に向かっている、と聞く。
何もできず、この時間を過ごしている自分が疎ましい。海外に生活を始めて24年が過ぎる。恥ずかしいことに、この3日ほど自分を日本人だと感じたことがなかった。
被災地の人たちに、今は無理かもしれない、でも、どこからか来る小さな光を忘れずに、日本中、世界中の人が支えようとしてることを覚えておいて欲しい。