晴れ、18度、39%
お天気がよく、少し暖かくなると、いつもは
お休みばかりしているセントラルの市場のボス、ちょっと辺りの偵察に出かけます。この犬、いつも私が行く八百屋さんの犬です。
10年ぐらい前は、香港島セントラルのあちこちで、野良犬をも含めて放し飼いにされている犬たちがゆっくりと昼寝する姿が見られました。今では、この犬だけ。
このボス犬も、実は大きさもあまり変わらない奥さんがいました。黒い縮れた毛で、「黒妹」(ハクムイ)と呼ばれていました。年に二回、この奥さん赤ちゃんを産みます。店先で産むので、お客さんのあいだで話し合いが持たれ、、あちこちに貰われて行きます。わたしも、毎日行くので、よく「一匹どお?」なんて聞かれました。
ところが、ふと気が付くと黒がいません。お店のおばさんに聞くと、人をかんで衛生所の人に連れて行かれたとのことです。それ以来、ボス犬は一人。
この二匹のあいだに生まれた子犬を一匹だけ知っています。名前はやはり「黒妹」。お母さんのほうが優性だったのか、黒の子犬が多かったのです。でも、この子供の黒ちゃん、大きいのですが、お父さん、お母さんより小柄です。
ボス犬は、起きていると私に寄って来ます。きっと、パグ犬モモの匂いがするのでしょう。
首輪もないし、チィップだって、狂犬病の注射だってしてないかもしれません。そんなもの、人間が後で考えた代物。このボスは、他の犬にも、子供にも、、猫にも、我関せず。マイペースです。