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香港に住む我が家では、テレビはNHK World しか見られません。香港では、それなりの端末を用意すれば、関西、関東の民放も見ることが出来るようになってきました。実は、我が家も家人が、早くからその端末機を買い求めているのですが、「これ繋ぐと、きっと、一日中テレビの前から動けなくなるよね。」と、大切に仕舞いこんであります。
このNHK、11日から、24時間ニュースだけです。時々、日本語でしゃべってくれますが、ほぼ、英語しか話しません。今、日本の民放は、娯楽番組を規制しているのでしょうか?
被災地の人にも和んでもらえるような娯楽番組、懐かしい歌の番組ならいいと思うのですが。かといって、原発、被災地の様子ばかりでも、辛いものがあります。
昨日読んだある記事、被災者の方の声です。「わたしたちのために、心を砕いてくれることはありがたいが、(被災者でない人は)嬉しいときは、笑って喜んで欲しい。いつか、自分たちも、(被災者でない人たちよりも)、もっと幸せになってわらえる日が来るから。」というものです。
この方は、決して強がっているのではないと思います。この言葉に、頭が下がると同時に、かえって、励まされてしまいます。被災者の方の道は、まだまだ長いもののはずですのに。
香港日系のスーパーの棚が品薄なのを見て、やっぱり心配なわたし。何が心配かって、家人のお米です。わたしはタイ米なので心配ありません。それで、トンロー湾にある日系デパートそごうに行ってきました。そごうに入るのは、久し振りです。日系のデパートですから、当然、地下が食料品売り場。あれ?お米も、乾麺、お塩もちちゃんとあるじゃない。なんだか、気が抜けました。
今朝の、South China Morning Postの一面、原発の記事ではなく、日本食料品を輸入している会社が、早急に品物を入れると言うものでした。早急でなくかまいません。まだ、こちらには食べ物があります。早急に必用としているのは、被災地ですから。
香港の義捐金も$50 million,早速送られるそうです。わたしが、参加している小さなボランティアグループも昨日、赤十字経由で寄付をしました。メディアの発達で、世界中が日本を見ています。小さなご飯やさんのテレビにも、日本の被災地のニュースは流れています。
そして、一杯300円ほどのご飯を食べている人たちが、その小さなお財布から、少しでも日本に向けて、寄付してくれること。小さいけれどそれが集まれば大きなものになることも、日に日に実感します。
世界中の人が見ています。原発の発言にどうか嘘がありませんように。
被災地の犬のことを書こうと思いながら一日一日、延びています。気が重くて。