曇り、15度、97%
この時期の香港、夏の高温多湿とはまた違った不快な天候が続きます。早い年は、1月の半ばから4月まで、一日中屈まったような、スッキリとしない天気です。気温と関係なく湿度は高く、気温が上がれば、結露します。
家の中には除湿器が必需品です。オートにしていても一日中止まることなく仕事をしています。除湿器がないと、革製品はカビが付きます。結露がひどくなると、壁のペイントや漆喰が持ち上がり、壁紙がはがれて来たりと、日々の生活が、空の色と同じように重いものになるのです。
それで、部屋の中は、少しでも明るくと思って、IKEAの幾何学模様の赤いクロスをかけました。青い空を、しばらく見ていないように思います。
それでも、間違いなく春は近づいています。木々が、枝先にうっすらとした緑の芽を付けています。その柔らかな芽が、曇った空にはちっとも映えません。陽の日差し、青い空を恋しいのは人間だけではなさそうです。
そろそろ、この曇った空の下、香港桜が咲き始めます。早ければ月末にはセミの第一声のお知らせも出来るかもしれません。
昨日だして来た、クロスステッチのおひな様です。毎年2月の末にだして、4日には仕舞ってしまいます。女の子に恵まれませんでしたが、私も昔は女の子でしたから、そう思ってこの何日、おひな様を飾ります。
実家のおひな様を探すのですが、未だに見つかりません。それで、今年も貝雛を。
寒さが厳しくはない香港、待ちこがれるのは春というより、お日様の顔かもしれません。