晴れ、20度、66%
私がパスタや中華の炒めた麺をたっぷりと盛りつける時は、必ずこのイムさんの大鉢を使います。合わせるものが、洋風な時も中華風な時ももちろん和風でも、テーブルの真ん中にどんと置かれるパスタの大鉢です。
直径が24,5センチ、深さも広がりも程よく、パスタを盛りつけるにはもってこいの器です。
刻紋といって、模様が彫られています。その模様に呉須が入り、流れや滲みがあります。ずいぶん以前の作品です。土自体が少し青みを帯びています。縁は、少しトリムがかかっていて、軽やかに見せています。
先日のブラックオリーブのペンネです。染め付けのものは、絵柄にもよりますが、概ねいろんな料理を受け付けてくれます。
香合などの小さいものから、イムさんの器はたくさんです。この大鉢、一番大きなものではないかしら。25年ほど前に、初めてイムさんの器を見た時のことが未だに忘れられません。20センチほどのお皿でした。染め付けでなく色絵。その赤の色が少しかすれた朱赤でした。そして、上掛けの釉薬が底に溜まって、キラキラしていました。
決して派手な器ではありません。私がやっとイムさんの器を手に入れることが出来て、この20年。毎日毎日、両手にしっかりとイムさんの器の暖かみを、もらっています。