小雨、16度、95%
我が家から歩いて10分、香港島セントラルの世界一長いといわれているエスカレーターを下りきったすぐ側に、H&Mが出来たのは、日本よりずいぶん早かったように記憶しています。先週、前を通ると大きなショーウィンドーに、マルニとのコラボレーションの服がディスプレイされていました。尋ねてみると、3月8日から発売とのことです。
3月8日に世界中260店舗で、一斉に売り出すとのこと。しかも、このためのデモテープまで作られています。監督、ソフィア コッポラ。流れている曲は、ブライアン フェリーの「アバロン」です。マルニが好きな私です、この日を楽しみにしていました。というのも、普段のマルニのものの値段の10分の1ぐらいで売られるというのですから。
10時少し前に、ゆっくりとエスカレーターを下りて行きました。ところが、H&Mの前には
もう買い物を済ませた人がたくさんいます。慌てて、長い列の最後に並びました。時間が時間なのに、ホワイトカラーのスーツを着た白人のおじさん達まで並んでいます。香港らしく、多国籍の人の長い列。入場制限があり、20名くらいがひとグループで10分で買い物をするように指示されます。同じものを2つ買ってはいけません。こんなことになるとは、思ってもいませんでした。待つこと35分。
特に欲しいというものもありませんでしたが、待っている間に、品物を物色。
靴も、 透明な箱に入っています。皆さんがお目当ての、マルニらしいプラスチックの大きな首飾りもサングラスもこの箱に入っています。
靴袋もちゃんと付いてます。
雰囲気は、とってもマルニらしいのですが、縫製や生地が今ひとつです。安いので文句はいえません。そういえば、デモテープの最後にマルニのチーフデザイナーが言っていました。今回の企画は、若い人たちにマルニを買ってもらいたいのだと。
香港ならではの場面に出くわしました。私年代の女性が、フィリッピンのお手伝いさんとやってきました。お手伝いさんを長蛇の列に並ばせました。待つのは、面倒ですものね。ところが順番が来ると、そのお手伝いさん、大きな買い物袋を4つももらい、中に入りました。出て来た時は、4つともパンパンに入っています。そこに、かの女性が現れて、レジの前で、サイズやいらないもののチェックをはじめました。いや、世界中の260店舗でも、こんな光景は香港だけでしょう。日本だけは、3月10日からの企画だそうです。