曇り、16度、84%
香港で食べるタイ料理は、日本で食べるタイ料理よりずっと本場の味に近いと思います。それは、タイ料理に限らず、インド料理にしてもそうです。日本人は自分たちに食べ易く工夫する術に長けているのでしょう。香港島の大きな市場には、タイ料理の食材を扱うお店が見かけられます。時にはタイのみならず、インドネシア、マレーシア、フィッリピンの食材も一緒に売っています。タイ料理の辛さが好きです。それで、用もないのに、タイの食材屋さんによく立ち寄ります。
初めて見た、タイカレーのベースです。 マスマンカレー。おそらく香港のタイレストランなどでも見かけない名前です。タイ南部のイスラム教徒達のカレーだそうで、スパイシーだと説明されています。イスラム式ですから、豚肉は使いません。裏に書いてある説明通りにチキンとジャガイモを使って作りました。
ほかのタイカレーのペーストと同様に、じっくりと油が出るまで炒めて、ココナッツミルクを入れ煮込みます。この時のココナッツミルクの匂いは、たまらなく食欲をそそります。
骨付きのチキンレッグを使ったのでゆっくりと煮込んでみました。途中、ちょっと味見を。あれ?あれ?ちっとも辛くありません。香りも、タイカレー独特の刺すような匂いとココナッツの合わさった匂いではありません。
初めて食べるものですから、あまり自分で味をいじらないように、バイマックルー(こぶミカンの葉)を香り付けに入れました。
ペーストはもっと赤い色でしたが、カレーにすると黄色が強めです。タイカレーの辛みを期待していた私は、少しガッカリ。どこか間違ってないか袋の裏を読み返したほどです。
後で調べたところ、マスマンカレーは、辛みが少ないのが特徴だそうです。そのせいか、タイ南部でこのカレーは日本人に好まれているそうです。南と北、どこの国も味の違いがあるようです。私は、よくこのMAE PLOYのカレーペーストを使います。日本でも安く手に入るそうです。香港では、別のブランドもあります。食べ比べて楽しんでいます。