曇り、18度、96%
毎月必ず一回は登る山があります。香港島の東に位置する、マントバットラーです。高さは500メータほどのそんなに高くない山です。香港島は山に行くと言っても、普通の住宅の裏が山に面しているので、気楽にいくことが出来ます。
バットラーに行くには、マウントパーカー道をのぼります。
こんな標識が、トラム通りに近いクウォリーベイの市場の前にあります。ここが入り口です。朝早くから、山に上がる人が絶えません。
このところの湿度で、 苔が見事にいい色です。こうした郊外公園では、植物を勝手に採ってはいけないことになっています。採ると、罰金です。パトロールのオートバイが回っています。私は、見つかった一人ですが、厳しい注意だけで済ませてもらいました。
道の脇には、 山からの水をひいている所があります。山頂に近いところの水を汲みに、ポリバケツを持って上る人もいます。
急な雨や休憩のための東屋、 そしてベンチは、所々にあります。
携帯電話が普及していなかった頃から、 ずっと同じところに立っている、緊急電話です。頂上までに3箇所あります。お年寄りも多いこの道、携帯を持っていない人もいるはずです。この電話、いつ見ても頼もしく思います。無料で、ボタンを押して会話する仕組みです。
バーベキューが好きな香港人。炭などを抱えて、休日は上ってきます。バーベキューサイトは、大小5つほどあります。もちろん公衆トイレもあり、朝早く森林管理の人が掃除をしてくれています。トイレットペーパーも完備。
香港でも、9~11月は乾燥します。 時折、大きな山火事が起こるので、こういう表示板があります。この時期、当然危険度は、低。
イギリスの統治下だった頃、 当時の総督が、毎朝、馬を駆った細い道があります。今ではジョギングコースです。
マウントパーカーと、マウントバットラーの分かれ道に着きました。 ここから右手が目指す、マウントバットーラーの頂上です。600段を越す石段が続きます。
霧で、石段は湿っています。霧も、低いところではうっとしく感じるのに、高いところに来ると、神秘的にさえ思えるのが不思議です。
頂上に着きました。いつもは見える九龍サイドもなんにも見えません。三角地点の大きな標識。
このまま、左手に進むと尾根伝いに我が家まで帰ることが出来ます。この天気ですから、もと来た道を戻ります。
「行山健康」と香港人は、朝早くから山に入ります。25年登り続けているこの山、行き交う人と、挨拶を交わしながら、私に幸せを運んでくれます。