きり、19度、99%
私たち日本人にとって、ケンウッドというと、オーディオのメーカーと思ってしまいます。ところが、イギリスに端を発するケンウッドは、家庭電化製品の会社です。イギリスに関係の深い国では、ケンウッドの家庭電化製品が、普通に電気屋さんに並んでいます。もちろん香港もその一つです。25年前に香港に来て初めに買ったスタンドミキサーも、ケンウッドのものでした。
今では、こちらのケンウッドは、イタリアのデロンギの傘下に入っています。それでも香港では、ケンウッドとして売られ、日本では、デロンギとして売られています。
私にとっての3代目にあたるハンドミキサーが、ケンウッドのものです。日本のデロンギから出ている、ケイミックスシリーズの一つですが、ハンドミキサーは、日本では売られていません。
お菓子を自分で作り始めて、30年以上になります。初めのころは、泡立器でホイップしていました。まだ若かったので、腕の力も十分でした。初めて買ったハンドミキサーは、有名な会社のものではありませんでした。初めて、ハンドミキサーを使った時の感激は、今でも忘れません。ほんとに楽でした。その一代目を携えて、香港にやってきました。変圧器をつないでの作業でした。香港に来て6年目に、動かなくなりました。よく働いてくれたものです。
そこで、求めたのがオランダのフイリップのハンドミキサーでした。2代目に替えた時、そのパワーに感心して、これまた感激。楽に泡立てが出来ました。16年ほど2代目を使った頃、電気屋さんの店頭に出て来たのが、このケンウッドのハンドミキサーでした。形といい、この色といい、欲しいなと思い始めました。でも、フィリップさんは、元気に働いていましたからね。ところが、フィリップさん急に大きな音とともに、動かなくなりました。16年ほど使いました。
ようやく、手に入れたケンウッドのハンドミキサー。出力のパワーは、フィリップの2倍もあります。お店で売られていた商品の中で、クイジナートのハンドミキサーの次です。ほぼ変わらずキッチンエイドのハンドミキサーです。
重さは、ケンウッドのが一番重く、他の2つのは白色でした。泡立て時間の短縮ばかりではありません。重いおかげで、手元がぐらつかず、飛び散りも少ないのです。代を重ねる度に、電化製品の進歩に驚いています。
出力パワーの低いものに比べると、お値段の方は少し高めです。ボタン操作も取り外しも、今までのものよりスマートに出来ます。 共立てのスポンジの生地を泡たてるとき、いつになったら、リボン状になるのかな?と心配まじりで、泡立てをしていた頃を懐かしく思います。毎日使う包丁やお鍋ではありませんが、ずいぶんと台所生活を楽にしてくれています。