雨、21度、66%
香港にいた時は毎年4月の1日にハーブの種を蒔きました。引越しの荷物には香港で求めたオーストラリアやイギリスのハーブの種も入れました。気温が低い日本では5月の連休にでもなったら種を蒔くつもりでした。4月の終わり、ハーブを植えようと作った花壇に何やら芽が出ています。私が蒔いた種ではありません。双葉を見ると、バジルのようですが紫です。もしかしたら、と思っていると赤紫蘇です。 せっかく生えて来ています。抜かずに赤紫蘇を避けてほかのハーブの種を蒔きました。
この赤紫蘇の芽を見たときに、頭をかすめたことがあります。北向きの庭には梅がすでに実を付けていました。「まるで私に梅干しを漬けろって言ってるみたいね。」それからひと月、梅の実は日に日に落ちます。青梅が次第にオレンジ色の梅に変わって来ました。掃除するたび捨てるのが勿体なくなりました。まるで赤紫蘇にそそのかされるように梅をもいで梅干しの準備に入りました。生まれて初めての梅干し作りです。
梅干しは青梅でなく柔らかくなった黄色い梅を使うのだそうです。青い梅は収穫後、そのまま置くと色がオレンジに変わると本には書かれています。 こうして色の変化を待ちました。追熟というのだそうです。
昨日の朝はこの梅たちからすこぶるいい香りがします。漬け時なのかもしれません。熟らしている間に傷んだ梅を取り除きます。4キロ以上あった梅が3キロほどに減りました。まずは塩漬けです。ポリバケツをアルコール消毒して、梅を入れてはお塩を振ります。アルコール消毒したお皿で蓋をして重石を乗せて水が上がるのを待ちます。重石は庭にある石を使おうと思っていました。よく洗ってアルコール消毒するつもりです。初めの1日は梅の倍の重さと書かれています。石を探しに庭に出る前に台所の消火器が目につきました。重さも十分です。そこで今日の午後までは、この消火器に重石になってもらいます。 今日は雨上がりの庭で重しの石を探すつもりです。
昨日から福岡は梅雨入りしました。梅がしっかりと塩に漬かり、梅雨が明ける頃には赤紫蘇が大きくなっているはずです。梅雨明けに塩漬け梅を天日に干して、赤紫蘇と一緒に漬け込みます。まだ先の話です。
買った梅で梅酒を仕込みました。友人が送ってくれた小梅を砂糖に漬けました。梅干し作りも初めの第一歩。北の庭の梅の木を見上げると、まだたくさん実が付いています。何か作れないかなあ。梅の木があると、この時期忙しくなりそうです。赤紫蘇にそそのかされて梅干しを作り始めました。