曇、23度、69%
主人が香港から戻ってくる時は、いろいろな食材を持って帰ってくれます。中華はもちろん東南アジアの麺など、そしてアメリカやヨーロッパのものまで、私が不自由していると思ってのことです、確かに近くのスーパーでは揃わないものがありますが、日本ではネットで買うことがわかりました。香港は近くの地元スーパーですら世界各国の食材が売られています。
持って帰って来てくれる量も半端ありません。「おいしそうなトマトソースだから。」と手渡されたのはコルクの蓋の入れ物です。主人がいる間は忙しいので香港に戻ってからゆっくりとお土産の点検をします。このコルクの蓋の入れ物フランス語で「塩」と書かれています。「けど、確かトマトソースって言ってたけど。」開けると 乾燥したバジルとトマトとの香りいっぱいのお塩です。
フランスのお塩やヒマラヤのピンクのお塩に凝った時期がありました。日本でも天日で干して作ったお塩は美味しいと思います。その土地の持つ塩分も違いミネラルの含みかたも違う、お塩なのに甘みを感じます。フランスの「塩の花」は軽やかでジャリっとした歯触りも好きです。でもトマトやバジルの香りがするお塩は初めてです。さてどうやって使いましょうか。ラムの肉に合いそうな香りです。ところが近くのスーパーにはラムの肉は売っていませんでした。
たまたま近くのスーパーに一本の鰹のタタキが出ていました。そのパックを見ながら、いつもの柑橘系のお醤油とおろしニンニクでなく、あのトマトの香りのお塩で食べてみようと思います。いつもの鰹のたたきより薄めに切って、このお塩をパラパラふって、あとはオリーブオイルをたっぷりとかけてみました。 お醤油は時にはワインの味や香りとぶっつかります。ところが軽やかなお塩とオリーブオイルのまろやかさでとても美味しくいただけました。
この同じブランドの真っ白なお塩はネットでも買えるようですが、ハーブ入りは日本ではやはり手に入りにくいかもしれません。トマトソースではなかったけど、いいお土産です。デパートの地下にラムの塊を探しに出かけます。間違いなくラム肉と合ういい香りのお塩です。