晴、20度、80%
初めて梅干しを作りました。我が家の梅を使いました。庭石を重しにしました。塩に漬けて10日が過ぎた頃から透明な水が上がります。梅酢と呼ばれる塩水です。梅酢は取り分けておき料理にも使えるそうです。水の上がった塩漬け梅に赤紫蘇を足します。いつの間にか発芽していた我が家の赤紫蘇です。 ちりめんの赤紫蘇ではありません。しかも量が少ないので、八百屋さんに走ります。赤紫蘇は塩もみをしてアクを抜きます。
手のひらもいい具合に赤く染まります。ちりめんの赤紫蘇の香りが台所中に広がります。この赤紫蘇を梅干しの上に乗せて、重石をしてあとは天日で干せるまで待ちます。ひと月以上寝かせます。梅が綺麗に染まってくれるはずです。中国も梅を使って保存食を作ります。料理の隠し味、紹興酒と一緒に甘酸っぱいカラカラに干した「話梅」を頬張ったり、鴨のローストには甘い「梅醬」がついて来ます。
山椒も中華料理に使われます。主に四川料理でしょうか、舌を刺すような刺激を受ける山椒の実です。ところが香港の市場では一度も見ることがありませんでした。香港は広東料理ですから山椒は使わないのです。八百屋さんに出て来たきれいな実山椒、思わず2パック求めました。実山椒が好きです。主人が日本から切らすことのないように瓶詰めの実山椒をいつも買って来てくれました。大事に使って、時にはケッパーで代用していたこともあります。香りの良い生の実山椒を半分はアク抜きして冷凍庫に、半分は甘酢に漬けました。 これで1年中実山椒が楽しめます。
あまり期待せずに作った庭なりの枇杷ビネガー、蓋を取ると枇杷のほのかな香り、かすかな甘みに驚きます。枇杷の実はまだたくさんありますが、背の低い私の届く範囲ではありません。竹ぼうきでエイっと落とした枇杷でもうひと瓶枇杷ビネガーを作りました。
このひと月、いろんなものを作りました。来週からは本格的な梅雨になるそうです。棚に並んだ瓶を見ながら、30年ぶりの日本の梅雨を楽しみます。