曇、20度、73%
この一週間、せわしなく庭と台所を往復しました。梅雨入りすると天気予報が言っています。私の梅雨のイメージはシトシトと降り続く長雨です。ところが天気予報では、「大雨にも注意してください。」と言います。豪雨も来ることがあるそうです。30年も日本を離れている間に、梅雨も様変わりしたようです。
雨樋の掃除に始まって、高いところにある枇杷と梅を収穫。収穫すれば、何か作らなくてはいけません。 枇杷などはまだいっぱいなってます。隣のおじさん、「枇杷の実をカラスがくわえて来て、庭を散らかすからねえ。」とやんわり苦情です。せっかく熟れて来た梅も枇杷も雨に当たると味が落ちます。小さな私は頑張ります。枇杷は小ぶりで数ばかり、人様にも差し上げましたが、
まずは「枇杷ハニービネガー」。続いて、
「枇杷ジャム」枇杷はさりげない味が信条です。ジャムにしても香りすらほのかです。枇杷の実だけにするので指の爪は真っ黒です。
義母が能古島の甘夏をくれました。ワックスのかかっていない甘夏です。ところが年々、喉のイガイガが出る果物が増えて甘夏も食べれません。そこで、マーマレードを作ります。 まるで小さい頃母が作ってくれた金柑の甘露煮のような匂いが台所に立ち上ります。仕上がりにコアントローを入れました。枇杷ジャムと違って、甘夏のマーマレードはコアントローの香りにも負けないくらいしっかりしたお味です。
お砂糖やらお酢を買いに走ります。途中で見つけた「鳥取砂丘のらっきょう」。義母がこれは美味しいというらっきょうです。確かにお値段も地物よりはるかにお高い。らっきょうは臭いので漬けるつもりがなかったのに、これまた買い込みました。塩水に漬けること10日、臭い臭い。最後には瓶をデッキに出しました。 ブクブクと発酵しています。これから丸一日、流水で晒します。これも臭いので庭の蛇口を使います。やっと昨日、甘酢に漬けました。やれやれ、ひと段落。
雨の合間を縫って庭を見て回れば、梅の実がよく熟れて下の道にまで落ちてます。「勿体無いなあ。」きっと今日はこの梅の実を集めてジャム作り。
香港から持ち帰った保存瓶、空き瓶、使い果たしました。梅ジャムを作ったら、今度は本当にひと段落。作る楽しみと言いますが、しばらくして待っているのは食べる楽しみです。