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チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ニゲラの花が咲きました。

2017年08月05日 | 庭仕事

晴、28度、77%

 5年前の年末、アムステルダムに行きました。行く前から具合の悪かった主人、とうとう、香港に戻るため通関を越したスキポール空港で飛行機には乗れないと診断されました。大きな国際空港には医療設備があります。アムステル市内の病院に運ばれることになりました。幸い、アムステルダム支店の会社の方に連絡が取れて、主人を託しました。私は一人香港に戻りました。

 主人が体の具合が悪いのに、スキポール空港に着くと私は種やら球根をお土産に買いました。空港内で球根と種そしてクミンシードの入ったゴーダチーズを買うとずっと決めていました。主人が浮かない顔をしていますので、買い物をする私も派手には買い込めません。買い物をしているときはまだ主人がアムステルダムに残らなくてはならなくなるとは思っていませんでした。

 その時求めた種の一つが「ニゲラ」の種です。家に帰って早速球根を植えました。すると狭い出窓のプランターはもういっぱい。球根は花が終われば掘り上げて次に種を植えるつもりです。ところが種も多く買ってしまっています。「ニゲラ」の種を一袋、小学校の時からの友人にあげました。次の春、ご主人様が手入れをする彼女の家の庭に咲いたよ、と写真を送ってくれました。2年目はこぼれ種子からまた花をつけたそうです。友人はその種を香港の私に送り返してくれました。

 でも、やはり我が家の出窓はハーブが占領しています。そこで、この送り返してくれた種の半分を本州の避暑地近くに住む友人に送りました。私には緑の指を持つ友人がたくさんいます。彼女の家の広い庭でまたしても「ニゲラ」は花を咲かせました。そして、いよいよ私の帰国が決まった昨年末、避暑地近くに住む友人が風船のような中に入った種を送ってくれました。「ニゲラ」は春咲です。秋に種を蒔かねばなりません。種を蒔いても水やりができないので、私が「ニゲラ」の種を庭に蒔いたのは、帰国してから極寒の二月の半ばです。無謀ですが、花が咲くと自信がありました。

 春になると避暑地近くの友人の庭にはまたしても「ニゲラ」は咲きました。それから3ヶ月、我が家にも「ニゲラ」の葉っぱがチラホラ見えていました。二日前たった一つですが可憐な「ニゲラ」の花が私の庭にも咲きました。

 あの雪の舞うアムステルダムで種を求めて5年、私の庭にも「ニゲラ」が咲きました。あの日アムステルダムに残った主人は数日後回復して香港に戻って来ました。その主人の今日は61歳の誕生日です。「ニゲラ」もたくさんの人のおかげで咲かせることができました。主人もたくさんの人のおかげで仕事をさせていただいています。みなさんありがとうございます。

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