雨、27度、97%
主人は長男です。私は一人っ子です。そして私たち夫婦には一人しか子どもがいません。誰がお墓を守って行くかというどこのご家庭にもある問題が我が家にもあります。孫娘を含めての一家総出でのお墓詣りは今回が初めてでした。まだ3歳のこの孫は福岡に来るたびに、両親に連れられ二つのお墓詣りに来ています。
市内のお寺にある私の実家のお墓詣りから始めます。お寺の前には車がすでに列をなしていました。夏から秋彼岸までのお寺の墓地は蚊がいっぱいです。お参りだけで済むように予め私がお掃除を済ませておきました。 本堂ではちょうど読経の時間です。滅多にない機会だとみんなで本堂に上がります。私は小さい時からこの本堂でお経を聞きました。今では金ピカの内装、クーラーが効いてみなさん椅子がけです。昔の大きなうちわやお座布団、お香で煤けた本堂を思い出します。孫娘もお焼香に並びました。
午後やや日が暮れ始める前に主人の実家のお墓に義母も含めて詣ります。福岡市を見渡せるやや小高い霊園です。主人がここでは孫娘にお墓の掃除を手ほどきしています。 暑い暑いお盆の入りの日です。曽祖母、両親のもとに走る孫娘です。
家族が集うお盆です。
墓守の問題はいずれ解決しなくてはならないと思います。できるだけ私たち夫婦の代で決めるつもりです。お寺の墓所で疲れた孫娘を息子が肩車しました。その後ろ姿を見ながら血の繋がった家族、その家族がこうして一緒にいることに幸せを感じます。