曇、27度、83%
福岡はまだ昼間は暑いのですが、ヒグラシが鳴き始めました。熱帯夜も続いていますが、早朝や夜は空気が涼しく感じます。そして秋の虫たちの声も聞こえます。秋がようやく姿を見せて来ました。
昨日、10歳年上の古い友人からお電話をいただきました。暑中見舞いに書いておいて電話番号に目が止まったのだそうです。長いお付き合いですが、ここ数年こうして一年に一度か二度お電話でお話するばかりとなりました。70歳になられてもお声は若く、相変わらず歯に衣着せない言葉にすっきりとした考えをお持ちです。
この友人、未だに毎日ラケットを握るほどのテニス好きです。ところが、クラブのシャワールームで転けて骨折してこの夏はじっとしていたと笑いながら話してくださいます。お互いの友人知人のことで話に花が咲きました。急に、「まだ走ってる?」と尋ねてくださいます。「雨が降らない限りは、ほぼ毎日走ってます。」と答えました。「孫一家が帰った翌朝はさすがに起きられませんでした。」と言うと大笑いです。「でも、60歳を越して毎日走るって、よほど身体のメンテナンスをしてるのね。」とおっしゃいます。彼女の「身体のメンテナンス」という言葉にハッとさせられました。
走り始めて20年、40歳代はただ元気に走っていました。ところが50歳代に入ると、そうはいきませんでした。睡眠時間が短かったり、あれ?今までとは違うなって思うことが出て来ます。50歳代の10年走り続けれたのは、日々の睡眠、食べることに注意したからだと思います。ましてや60歳になりました。元気だからではなくて、元気でいることに心を砕きます。その上、20年間走った香港とは気候が違います。暑さの質が違います。日本で走り始めた二月は、初めての寒さの中での走りでした。モモさんを亡くし、胸に重たいものを抱えても走りました。身体が元気でいるために、心が元気でいるために、毎日観察しては身体の微調整の繰り返しです。
友人は、運動を続けてこられた先輩、つまり、私より10年先を歩んでおいでです。おそらく10年前のご自分に置き換えての言葉だと思います。「身体のメンテナンス」をしなくては元気が続きません。いい言葉をいただいたと嬉しく思いました。
友人はテニスがお好きだから続けてこれたのでしょう。この私は走るのが好きだから続けることが出来ています。小さな季節の変化にも気付きます。日に日に変わる朝焼けにも背中を押されます。メンテナンスしているものの、小心者の私は「今日怪我をするかもしれない。」とか「病気の芽が身体の中にあるかもしれない。」などと気を揉みます。走るために身体のメンテナンスをして、走ることから幸せと元気をもらっている毎日です。