曇、16度、80%
スモークした鶏肉や牡蠣を作るようになって30年経ちます。台所で作るスモーク、使うのは中華鍋でチップには紅茶の葉っぱを使います。保存のために香りもつけるスモーク料理です。紅茶の台所スモークは完全自己流、いつかチップを使ったスモークをしてみたいと思っていました。
アウトドア用品のお店で小型のスモーカーを見つけました。庭がありますが備え付けのスモーカーを作るほど頻繁にスモークするわけではありません。網が2段、蓋の裏にはフックで掛けて長い魚もスモークできるようになっています。チップも買って来ました。台所スモークはガスにかけて一気にスモークする熱燻です。時間をかけてチップを固めたスモークウッドを使った温燻をやってみることにします。
燻製はいぶす前に一手間下ごしらえをしますが、それを省くために鯖の干物を買って来ました。一度お酒に漬けて塩を抜き、半日乾燥させて燻します。冷蔵庫で乾燥させることもできます。 燻す前の状態です。ヒッコリーのスモークウッドを使いました。スモーカーの底に火をつけたウッド入れます。ゆっくりと煙が上がり始めました。
熱燻で燻すと十五分ほどでできる燻製を温燻では1時間ほど掛けて燻します。
我が家はスモークした食べ物が好きです。スモークサーモンはもちろん、ニシンのスモーク、鯖のスモークは日常的に食べます。息子が中学の頃のお弁当にチキンのスモークを入れました。お弁当の蓋を開けた途端にスモークの匂いが教室に漂ったそうです。
出来上がった鯖のスモークは、台所スモークとは別物のようです。時間をかけていますから皮はパリッと、身からは程よく水分が飛んでいます。
一度塩を抜き、黒胡椒を粗く挽いて作った鯖の燻製です。ヒッコリーの香りがかすかに香ります。下味の付け方、火の通し方まだまだ試してみたいことがいっぱいです。
このコールマンのスモーカーはステンレス製です。台所スモークの時は後始末が大変でした。台所の天井も煤けます。このスモーカーは丸洗いできます。お庭で燻しますから、匂いもこもりません。ココさんの背丈ほどのスモーカーは場所もとりません。お家で作るスモーク料理は、買ってくるものと違って暖かいところを食べることができます。暖かなスモーク料理、おうちならではの楽しみです。