サフラン
晴、14度、87%
庭仕事の種や苗、道具に至っても日本は充実しています。ホームセンターや植物を扱う店に行くとその時期で商品は入れ替わり、土までその時期の植物に合わせた土が用意されています。おかげでせっせと前庭には花の苗、裏庭には野菜やハーブの苗を求めて来ます。
秋口になって球根が出始めました。チューリップも水仙もムスカリもクロッカスも好きなものばかりです。いい種や苗を扱っているお店で見つけたのが、サフランでした。
赤い乾燥されたハーブです。ブイヤーベースやサフランライスに使われます。私はブリアニに使うので常備しています。ただ高いのが玉に瑕のサフランです。女性にとっては血の巡りが良くなる効果もあると聞きます。日本ではとても高いだろうと、 奮発して香港からの引っ越しの荷物に詰めました。
そんなサフランを自分で育てることができるというので、球根を求めました。秋に咲くサフランの植え付けは8月から9月だそうです。見つけるのが遅くて私が植えたのは10月に入った頃でした。サフランの開花は11月と聞きました。遅く植えたので遅く咲くのかな?咲かないかもしれないと不安混じりでした。
香港から戻ってまず庭の点検。オリーブもどんどん色づいて来ています。サフランに蕾がついて膨らんでいます。たった3日間の出来事、急成長です。翌朝には、紫の花が咲きました。 クロッカスに似た花です。それもそのはず、「クロッカス科」のサフランです。一つの花にある3本の雄しべがあのお高いサフランになります。取ってくださいと言わんばっかりに、3本の雄しべは長く花弁からのぞいています。
8つの球根からどれだけの花が咲くのやら、丁寧に3本の雄しべを頂戴するつもりです。球根ですから球根が子供を増やして数が増えます。家で使う量賄えるようになるのはいつ頃でしょう。花が咲くのも嬉しい。サフランが作れるのも嬉しい。こうして、また庭仕事を作ってしまいます。