曇、13度、57%
風呂敷、絹の風呂敷はよそ行き、手土産を紙袋でなく風呂敷に包むと気持ちも改まります。この歳ですから、絹の風呂敷もずいぶん溜まりました。絹でない、木綿の風呂敷は本当に重宝します。しかも大判の木綿の風呂敷はざっくりとものを包んでくれます。
先日、「犬紋」と私が名付けた臙脂色の木綿の風呂敷を頂戴しました。和犬が紋の中に描かれています。「何を包もうかなあ?」
木綿の風呂敷に包んでは納戸にしまいます。 玄関に飾る「額皿」は季節によって替えます。一時保存のために風呂敷に包んで仕舞います。この「額皿」大人数の時の食卓にも上ります。 父が揃えたと聞く、屠蘇器です。塗りが落ちかかっていますが、この家で迎える久しぶりのお正月に向けて、あとひと月、風呂敷に包まれています。私の刺した刺繍の額も、 クリスマスやお雛様といった季節ものは風呂敷に包んで仕舞います。
今朝起きたら、贈り主からメールです。「犬紋」は来年の干支に因んだ柄でした。しかも彼女と色違い。「何を包もうかなあ?」そうだ、秋の蚤の市で求めた足つきのお膳が5脚、結構なかさです。お膳を包もうかな。大判の風呂敷で「犬紋」、色も鮮やかですから何かのカバーにでも使えそうです。昔ならお座布団を包んでおいたでしょうが、この家にはお座布団が一枚もありません。気持ちが華やぐ風呂敷をもって「何を包もうかと?」家をうろうろしています。