チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

ネオンの灯りが恋しくなります。

2019年10月16日 | 日々のこと

晴、15度、77%

 秋の夜空はお月様が冴え渡る空に浮かんでいて、いくら見ても飽きません。香港にいるときは山側の窓を開けて香港島の太平山にかかる月を眺めていました。昨晩も月を眺めながら思います。なんにか物足りない。香港家では海側の窓を開けるセントラルの高層ビルの灯りが見えました。しかもすぐ目の前にあるような大きさでした。色とりどりのナオンの色。お風呂に浸かったままそのネオンを見ていました。それが当たり前の生活でした。あの夜のネオンの色を見なくなって2年以上が過ぎました。ふと恋しくなります。

 東京の家に行くとベランダから新宿の高層ビルが見えます。 夜遅くなるととっぺんの赤い光が遠くからでも見えます。街全体が光を放ってその部分だけが浮かび上がったようです。でもそれだけ。町の華やかさは伝わって来ますが、あのチカチカと灯るネオンの灯りは見えません。

 香港に住んでいても家の在りかによって景色は違います。間近に刻々と変わるビルのネオンを眺められたのが特別だったのだと今更に気付きます。ぼんやりと東京の家のベランダから新宿の街が明けて行くのを見ていました。そうそう、もう一つ懐かしいものを思い出します。繁華街から立ち上る夜の空気の匂いです。たくさんのレストラン、人の流れ。高層のネオンを見ながら、その夜の甘い匂いを嗅ぎました。だんだん記憶の中の眺め、匂いに変わって来ました。福岡の家の2階のベランダからは背伸びしても見えるのは家の明かりだけです。記憶の中であのネオンを今一度灯します。

コメント
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