雨、19度、91%
今月初めに義母は介護度の見直し申請をしました。それまでは要支援2でした。結果が出ました、要介護2になりました。最近は介護度の見直しの審査が厳しくなっています。2段階も進むことは珍しいと思います。お電話で知らせを受けた私も驚きました。病院の方達も驚いています。審査員の女性は看護婦長や主治医の意見まで聞き取っていかれたそうです。つまり、介護が必要だと判断されたことになります。
この半月、病院側が勧める老人施設、自分で調べた施設に見学に出向きました。公的施設、一般施設構わずに見せていただきました。翌日は義母にその施設の報告をしますが、私を睨みつけたまま「絶対に入らん。」という答えでした。病院側から退院後の行く先を早く決めるように急かされます。主治医は今月末退院を考えています。
3日前、義母の知人が配膳室で働く有料施設のパンフレットを義母は私に手渡しました。渡しながら「ここにだって入りたくない。」と言いました。翌朝一番にこの施設を見学に行きました。主人の実家から車で5分とかかりません。住宅街の中の3階建の一見マンションのような建物です。施設側からの説明、義母の状況を私は話します。見学後その足で病院に行きました。「お母さん、この施設はいいと思うわよ。Mさんのお顔も見れるしね。」母が少し気持ちが動いたように思いました。入居金がかかるので主人に相談しなくてはなりません。私が帰ったそのあと珍しく主人が義母に電話を入れたようです。この電話が厄介なことになりました。我が家の姉弟間の確執に話がなったようです。翌日義母のもとを訪れると、主人との電話の話を繰り返します。主人はどうも「真奈の言うことを聞きなさい。」みたいなことを言ったと思います。自分だって娘がいる義母にとっては、「真奈、真奈」言われるのは不愉快なはずです。
たまたまその時は同室の方がいらっしゃいませんでした。「お母さん、この1年近く真剣にお母さんに向き合ってきたのは実の息子でも実の娘でもなく、この私です。」そして、「滅多に会いにも来ない娘、滅多に電話もして来ない息子に育てたのはお母さん自身ですよ。」とまで私は言いました。そう言って私は病室を出ました。翌朝、つまり昨日の朝、病院に行きました。ひどい雨が降っています。雨の話などした後に「施設、どうする?」と聞くと「行きたくないけど入りますよ。」と返事でした。声を荒立ててまで話した甲斐がありました。
家に帰り、施設側、病院の事務、主人に連絡を取りました。実は施設に空きの部屋が出るのは来月になるそうです。そこで、今日は主治医にお会いして退院を延ばしてもらうように面談することになっています。昨日の午後には早速入所の書類、一時金の支払いを済ませました。あとは病院側の退院日、施設からの確かな入所日の知らせを待つばかりです。いえいえ、安心などしていません。義母の土壇場で行かないということも想定内です。心は決まっています。何があっても私が義母を施設に連れていくつもりです。