チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

和久伝 ふりかけ

2012年02月09日 | 日々のこと

 曇り、11度、84%

 和久伝(伝は実は古い方の伝です。)のふりかけを頂きました。定期的に香港に出張で見える方からです。恥ずかしい話ですが、この年になっても、お土産のひもを解き、包みを開くまでの胸のドキドキすること、どうも年とは関係なさそうです。

 鰯のふりかけ、 と、

 鯖のへしこと黒豆ふりかけ、 の2つでした。

 鯖のへしこ、福岡で育った私には、聞いたことしかない食べ物です。確か若狭湾の名物、鯖をかなり長い間塩漬けするものだと記憶しています。京都は、海に面していないので、昔から、一塩の鯖や甘鯛などが若狭から運ばれて来たと聞いたことがあります。その名にちなんで鯖街道もあるとか。一晩かかって京都に着いた鯖やじくは、それは美味しいと何かで読みました。

  こちらが、鯖のへしこと黒豆のふりかけです。へしこの元々の塩味だけではないかと思わせる味付けです。黒豆が入っているので、よく噛みます。すると、噛むうちににじわっと味わいが出るような感じです。和久伝は、何かにつけ、黒豆がよく出でいるように思います。丹波の黒豆、 若狭のへしこ、美味しいものの組み合わせです。

  鰯のふりかけと言っても、こんなに割いた鰯の身が入ったものは初めてです。生姜の味もしないのに臭みがありません。和久伝は、自分の田んぼを持っていて、お米を作っているそうです。おいしいご飯に、このふりかけ。それだけで、私たち日本人にはごちそうですね。

 日本から離れて長くなる私たちのことを思いながら、きっとお土産を考えてくださるのでしょう。私も、家人にお土産を託すことがあります。その時の自分の気持ちを思い合わせます、相手のご家族の顔を思い浮かべながら選ぶお土産です。お土産、手みやげ、そのものが何であるかの前に、選んでくれた人、携えて来てくれた人、その方達の心の架け橋のように思います。

 海外にいて、こんな日本の口福を頂けるなんて、幸せですね。嗜んでと思ってもつい箸が進み、今朝家人が起きて来て瓶を覗いたら、きっとがっかりするほど食べてしまいました。

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ただいま減量中 パグ犬モモ

2012年02月08日 | もも

  曇り、11度、87%

 私が家を留守にした4日間に、案の定パグ犬モモは太ってしまいました。出勤時間を遅らせる、昼間一度家に戻る、いつもよりずっと早く帰宅する、いろいろと家人が気を配ってくれていました。というより、溺愛です。長時間モモを一人に出来ないのです。私なんか、朝から夕方まで出かける時などは、8時間ぐらい一人で留守番をさせます。いくらそう家人に言っても、かわいそうだと言うのです。

 当然家人がうちにいれば、何やらかにやら食べてます。そのご相伴にあずかるパグ犬モモが太らないはずがありません。腰の辺りがムクムク。抱えると重みが違います。体重を量るわけではありませんが、永年の感です。普通パグは8キロがベストと言われます。モモは、通常10キロ。数字の上からすると太り気味ですが、高いところにも飛び乗れるし、私は10キロ前後でいいと思っています。きっと今は10.5キロぐらいかしら?

 まず、 遠出の散歩に。私の時間がつけば、日に3回連れ出します。いつもは2回です。走るのは2,30メートルがせいぜいですから、出来るだけゆっくりと長く歩きます。

 食べ物は、全体に少ないポーションにして、日に3回。これを続けると、5日もすれば腰の辺りが元に戻ります。私がPCに向かっていると、横の椅子にいます。

   ちょっとモモさん、太っちゃったので椅子から落ちないでね。あと2日の我慢ですよ。

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リキュールのデカンタ

2012年02月07日 | 身の回りのもの

 曇り、19度、96%

 私が、香港にやって来たのは、1980年代の終わり頃でした。今のように清潔な香港ではなく、中華とイギリス的なもの、明るさと暗さが混沌と入り交じった香港でした。まだ、イギリスの統治下で、香港島のセントラル界隈には、ヨーロッパの洋食器を扱う店が、7、8軒はありました。ヨーロッパの北から南まで、有名な窯はほとんど顔を並べていました。これを見て回るだけでも、ずいぶんと楽しく、お店の人に教えてもらうこともいっぱいでした。当時、30代の初めの私は、欲しいものも一杯でした。

  この、アンデルセンの人魚姫が描かれたリキュールのデカンタ、はて、コスタボダで買った物か、ロイヤルコペンハーゲンで買った物か、ちょっと忘れてしまいました。きっと、ロイヤルコペンハーゲンのガラス売り場だと思います。どちらかというと、ぼってりした厚めのガラスで出来ています。同じデカンタで、絵柄がたくさんありました。

  裏にも絵があります。買った当初は、アルコールを入れて使っていたのですが、お酒にうるさい家人が、コルク栓に通っている引き手の隙間から、アルコールが蒸発するというので、ずっと仕舞っていました。実はすっかり忘れていたのです。台所の高い戸棚の奥に、ぽつんとありました。一輪挿しにしては、下の重みがありすぎます。どうも使い道が思い浮かびません。

 不思議とこれを手にしたとき、自分の30代のときの気持ちが胸に蘇ってきました。しばらく、手元に置いて、あの頃のことをもう一度見つめ直しましょう。

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幸せのおだし

2012年02月06日 | 料理

  小雨、18度、96%

 我が家の、和食のおだしはかつお、昆布におじゃこです。時折、干し椎茸や干貝柱も加わります。和食のおだしは、洋食のフォンに比べて取る時間が少ないので、この3つさえ常備していれば、お手軽料理と思っています。結婚して30年以上経ちます。3種の神器よろしく、この3つのおだしを常備し始めてずいぶん長い年月が過ぎました。

  おかかは、鰹節からひきます。ここ4、5年、真空パックの鰹節を使っていましたが、有次の鰹箱を昨年求めて以来、また、鰹節を削る楽しさが増えました。なんといっても、香りが違います。その上、削節をそのままお野菜のお浸しにのせても、柔らかいこと。

  鰹箱の引き出すと、ちょっとひとつまみ、食べてみます。

  昆布は、私の背丈ほどもある羅臼昆布です。利尻昆布の方が、スッキリとした透明感のあるだしがとれますが、羅臼のだしは、濃厚で、しっかりと昆布を感じます。粘り気も強いので、一度とっただしは日持ちがしません。5×10cm ぐらいに切っておきます。

  だしじゃこです。じゃこの、頭とはらわたをとって、大きいものは2つに裂いておきます。だしじゃこによく似たものが香港の乾物市場にもあります。ずいぶん前に試しに使ってみました。お値段が日本製の10分の1でした。ところが、臭くて食欲減退させるような匂いでした。仕方ありません、鰹も、昆布もおじゃこも全て日本のもの使っています。

 吸い物には、昆布とかつお。お味噌汁には、おじゃこ。煮物には、煮るものによって替えます。だしの素を、時折頂くことがあります。確かに便利ですが、準備しておいたかつおや昆布でだしを使っても、時間的にはそんなに違いがありません。切ったり裂いたり削ったりするのは、テレビでもみながら手を動かします。

 ずっと続けて来たこのおだし、一口飲むと美味しいと思います。ところが、最近美味しいとは違った感情が、飲むたびに胸にわいてきます。あ~、幸せ。

 きっと、年のせいでしょうね。おだしをとる時、くれぐれもケチらずに、たっぷり使いましょう。幸せを感じる、秘訣です。

 

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古い弁当箱

2012年02月05日 | 日々のこと

  小雨、16度、84%

 私の実家のあちらこちらの引き戸を開けて、中を覗くと、思いもかけない物に出くわします。とにかく、整理整頓なんて出来ない、その上掃除もしない私の母ですから、マスクに軍手姿です。扉を開けるときも、恐る恐る、クモの死骸なんかがぶら下がっています。

 四角い、木の箱。でも持ち手がついています。14センチ、16センチの幅6センチ。

 落としぶたを引き上げると、 一見小さなタンスのようです。どこにも、引き手がありません。裏を見ると こうした穴があって、ここを押すと

   中の小箱が出てきます。その中の一つが、こんな形です。

 注ぎ口がついています。これは、酒器です。

 小さな木箱ですが、見事に二人分のご飯におかず、お酒まで持ち運べるようになっています。母がこれに何かを入れて、どこかに行く姿など記憶にありません。何分にも、料理もほとんどしない母です。この箱もずっと戸棚の奥深く、置きっ放しになっていたのでしょう。持ち手の周りは、積年のほこりで曇っています。それでも、中の漆もまだきれいです。

  今回はほかの荷物もあり持ち帰れませんでした。次回は、この箱を香港に持ち帰るつもりです。四隅の金具も磨いて、外も艶出しをして。

 何か美味しいものを詰めて、家人とパグ犬モモと3人でどこかに出かけるつもりです。

 

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立春 福岡櫛田さん

2012年02月04日 | 日々のこと

  晴れ、0度、福岡

 福岡の街は、時に博多とも言われます。空港は、福岡空港、昔は板付とも言っていました。鉄道の駅名は、博多駅。地元の人でなければ、同じ街だとは認識しにくいかもしれません。

 福岡市の中心部に那珂川、という川が流れています。その川を挟んで、城下町の福岡、商人の街博多、に分かれているのです。福岡は、城下町であるばかりでなく、貿易港として古く商人の街でもあります。現在の博多区には、古刹が多く残るのは、そういう理由からです。

 私の実家の菩提寺のすぐ真迎えにある神社は、櫛田神社と言います。福岡の総鎮社。地元の人は、櫛田さんと呼びます。大きなお祭りの山笠などは、全てこの神社が司ります。昨日の、節分には、博多の芸者さんや有名人を招いての恒例の豆まきでした。この前後2、3日は、鳥居が

  このように、おたふくの顔になります。3つある入り口にそれぞれ、違うお顔です。高さが5メートル以上。この笑っている口のところを通り抜けると、商売繁盛、家内安全のご利益があるそうです。小さい私でも、ちょっとかがんで通らなくてはなりませんでした。

 境内の中には、一年中、山笠が飾られています。お参りの人の言葉に、あれ?懐かしい言葉が聞こえます。広東語です。香港からの観光客が、大勢やって来ていました。おたふくの顔の前で代わる代わる、記念撮影。観光地なのですね。日本で、広東語を聞くと、とにかく嬉しくなります。普段は、香港人のザワザワした話し方が、気にかかるのですが、不思議なものです。今日の夕方は、もう香港です。それなのに、思わず香港の人に話しかけて、シャッターを押してあげたりしてしまいました。

 これだけ寒いと、春を待ちわびる人の気持ちがよくわかります。田舎道を通っていると、

  高菜の畑がありました。おうちで漬ける分だけかもしれません、このひと畝だけです。香港にも、同じような高菜漬けがあります。歩きながら、やっぱり高菜漬けも、元は中国かしら?などと考えてしまいました。おたふくさんにあやかって、今年もいい一年でありますように。



  

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何年ぶりの雪でしょう

2012年02月03日 | 日々のこと

   曇り、−2.3度、福岡

 昨日、朝起きたときはまだ雪は降っていませんでした。8時に外に出てみると 雪が積もっていました。2センチほどでした。雪の多いところの方達からしたら、たいしたことのない雪でしょうね。おととい香港から戻った私は、もう、恥ずかしいくらいはしゃいでいました。香港は、雪が降りません。

 でも、福岡の人たちも雪は珍しいと言います?私が小さい頃は、福岡でも、もっと雪が降りました。雪だるまも作りましたし、雪合戦もしました。亡くなった父が、タイヤにテェーンを巻いていたのを覚えています。やはり、温暖化なのでしょう。

 一日中、雪は舞っていましたが、今はもう積もっていません。ずっと氷点下だったそうです。  雪持ち笹。外の植物達が、雪の下で、じっとしているさまが好きです。もう少し積もっていたら、雪の重みで葉っぱが撓ります。

 私はというと、ころころ着込んで、ホッカイロをあちこちに付けて、外歩きには万全の態勢でした。ところが、ビルに入ると暖房が効いています。暑くてコートを脱いでも、顔は真っ赤でした。日が当たるところ、人通りの多いところを歩くのは、まだいいのですが、日陰は雪が凍っていました。うっかりしていてスッテンコロリ。転んで解ったことですが、午前中、救急車が街を行き交っていました。きっと、転んだりした人が多かったのではないかしら?南の国で雪に弱いのか、高速道路も通行禁止でした。今日は、転ばないように気を付けましょう。

 

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手袋

2012年02月02日 | 身の回りのもの

  曇り、0度、福岡

 今日の福岡、雪が降るそうです。気温の0度というのは、今日の最高気温だそうで、今はもっと寒いのでしょう。雪は見てみたいのですが、この寒さ、昨日まで香港にいた私にとっては、ちょっと辛いものがあります。しかも、お墓掃除にお寺の広い広いお堂です。家人、息子のアドバイスに従って、ころころに着込んでいます。

 手袋が大好きです。でも、香港では、手袋を使うことはありません。冬、日本に帰る前は、着ていく服に合わせて手袋を選びます。今回は、紺のダッフルコートで帰ってきました。それで、こちらの手袋を 外縫いのステッチが、いい表情です。イギリスのものです。革の手袋ですが、クリーニングできるようです。薄手の色の手袋ですから、汚れが気になります。滅多に使わないので、汚れが少なく助かっています。

 手袋もいろいろ。誂えではなくても、ぴったりと手に馴染むものがなんといっても一番です。持っている手袋の中で、使い易いなと思う手袋は、なぜかイギリスのものです。歴史の長さがあるからでしょう。オーソドックスですが、はめてみると違いが解ります。

 手袋をしていて、携帯が鳴っても、すぐには電話をとることが出来ません。手袋をしたまま、iPhoneのロックを解除しようとしてもだめです。手袋をしているときは、無くさないように気を配ります。携帯が鳴ったら、焦らずに手袋をポケットに入れます。片方だけの手袋は、惨めですから。

 小学校の頃、バスと電車を乗り継いで学校に通っていました。定期が切れた時、片方の手袋にはバス代、片方の手袋には電車代を入れて出かけます。下りるときに、車掌さんに手渡します。朝の電車はなぜかいつも同じ車掌さんでした。車掌さんに、お金を渡すと、『いつも、あったかいね』と、言ってくれました。握りしめていた小銭です。暗い冬の、ぽっとした思い出です。

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IKEAの布

2012年02月01日 | 日々のこと

  晴れ、14度、69%

 もう2月ですね。とても慌ただしく感じた今年の1月。あっという間に過ぎてしまいました。

 今日から、4日福岡に戻ります。天気予報では、福岡、明日雪が降るそうです。ほんとに久しぶりの雪ですが、寒いのはやっぱり辛いものがあります。今朝起きてくると、食卓の上に、新しいヒートテックの下着がありました。昨夜遅かった家人からです。寒がりではありませんが、暖かいのに越したことはありません。シルクとカシミアがあれば暖かい、と昔ながらに思っていましたが、最近の繊維の進歩にやっと気がついた私です。

 私が留守の間、家の中が暗いのでは家人に申し訳ありません。今月は、温かな、明るいテーブルクロスにしました。IKEAの布を買って来て端を縫っただけのものです。

  我が家にやってくる鳥達のようです。お手伝いさんが、今タイに戻っています。きっと家人のことですから、いつもは遅い帰宅を、仕事を切り上げて、早く帰ってくるはずです。だって、パグ犬モモがお待ちかねですから。

 明日は、父の命日です。43年経ちました。大きな法事はしませんが、一人っ子の私ですから、細かいことから、大きいことまで一人で切り回さなくてはなりません。明日は、ゆっくりと父と向き合ってきましょう。

  sleep  と書かれたサクランボの額絵、春待ちのサクランボですね、きっと。

 今回、もう一つ、新しいものを持って行きます。今まで、一人旅はずっと、大きな革のボストンバックでした。あの、ガラガラと牽くトランクは、無神経に思えて使いたくなかったのですが、腕の力も昔ほどではありません。家人のTUMIを借りて行きます。

 ヒートテックを来て、ガラガラを引っ張って、いつもの自分じゃないみたいです。元気に戻って来れますように。

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