チクチク テクテク 初めて日本に来たパグと30年ぶりに日本に帰ってきた私

大好きな刺繍と大好きなパグ
香港生活を30年で切り上げて、日本に戻りました。
モモさん初めての日本です。

「光の犬」松家仁之  「曇天記」堀江敏幸

2018年07月21日 | 

晴、29度、81%

 以前にも書いたことがあるかもしれません。雑誌は編集者が変わると、ちょっとしたことですが変化が出てきます。読み手によりますが、ちょっとどうもと思う変化もあれば良くなったなあと思うことも。新潮社から出ている「考える人」という雑誌があります。本全般について書かれた雑誌です。香港にいる頃は、出張で日本に帰る主人に買ってきて欲しいと幾度も頼んだ雑誌です。当時の編集長が松家仁之さんでした。この「考える人」のメールマガジンが1週間に一度配信されます。編集長直々の古今東西の本の話でした。これがまたとても面白く次の週を待ちわびたものです。確か糸井重里さんも絶賛なさっていました。いく年か前に松家仁之さんは「考える人」の編集長をお辞めになりました。以来「考える人」は時折本屋で立ち読みで済ませます。

 編集長を退かれて松家さんは本を出されました。書評には恋愛小説と出ています。しばらくしてまた本を書かれました。これも恋愛小説と書評に出ています。2冊とも手に取ることもありませんでした。私が持つ松家仁之さんのイメージに恋愛小説がついて行きません。昨年秋に出た新刊「光の犬」は3代にわたる家族の話だと知り求めました。北海道の東に住む産院を舞台にした親子3代の話です。生と死があり、そこに生きる人ひとりひとりの思惑があり、合間に北海道犬の話が出てきます。よくまとめられた本でした。

 翌日には、堀江敏幸さんの「曇天記」を読みました。 堀江敏幸さんは第1作の頃から読み続けていた作家ですが、一時期視点や表現が女性的になってしばらく遠ざかっていました。テレビ出演、女性雑誌に執筆なさっていた頃です。私の悪い癖で作家を外見で判断することがあります。堀江敏幸さんは見た目も男性的な方ではありません。ところが読み始めると繊細な視点とその思いもかけない比喩や表現にはっとさせられます。「曇天記」は曇り空の日に街を歩いて拾った話を集めた本です。

 このところの暑さで昼間は家にこもって本を読みます。日本語で書かれた本は1日1冊読み上げます。これではどうも不経済です。また横書きの本に戻ろうと思っていた矢先に、「曇天記」に書かれていた本が気になりました。以前読んだ本です。誤ってこの家の整理のとき捨ててしまった本です。17冊の全集です。古い本ですから17冊全部買っても大した値段でもありません。ネットで調べると揃いで売っている古本屋がありました。迷った挙句、プチンとしました。まあいいか、まだ暑さが続きそうです。17日間の楽しみができました。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

義母に鰻を

2018年07月20日 | 日々のこと

晴、28度、85%

 義父は柳川の出身です。柳川といえば、北原白秋や鰻、川下りで有名な街です。義父母は結婚当初、義父の実家で生活を始めたと聞きます。義父は長男でまだたくさんの兄弟がいる中で始まった生活だったそうです。幾度となく義母の口から当時の辛かった話を聞きました。

 義母は今年の年明けに転倒して骨折しました。股関節に人工骨を入れる手術をしました。入院生活4ヶ月、ゆっくりとリハビリに励みました。骨折から半年経って、今では一人で生活をしています。手押し車を家に入れ、買い物、お掃除はヘルパーさんに来ていただいています。一人で出歩くことは無くなりましたが、家での生活をのんびりした調子で楽しんでいます。

 柳川の鰻は蒲焼きではありません。せいろ蒸しです。私も小さい頃から、鰻といえば父が車を走らせて柳川まで行きました。柳川市内で有名なせいろ蒸しの店は2軒あります。主人の家が贔屓なのは「本吉屋」。我が家が贔屓にしていたのは「若松屋」。「若松屋」は河縁に建ち、部屋に上がっても川下りの人の声が聞こえて来ました。鰻が蒸されている様子を小さかった私は幾度も調理場に覗きに行きました。食が細かったのに、鰻は好きでした。お重で出される鰻をご飯は残しても鰻だけは食べていました。

 「本吉屋」の鰻は福岡市内のデパートでも求めることができます。今日の丑の日、義母にと求めて来ました。義母は食べる量が少なくなっています。大きな鰻を4つに切ってもらいました。食べ上げられなければ、冷凍して二の丑にまた食べてもらいます。

 義母は身体も心も芯がしっかりした人です。6人兄弟の真ん中、嫁ぎ先でも舅、姑、小姑に仕えています。91年の人生、語りきれないたくさんの経験をして来たと思います.「自分がしっかりしなくては.」と常に思っている様子が伝わって来ます。懐かしい「本吉屋」の鰻を食べて、この暑い夏をまた乗り切って欲しいと思います.「お母さん、40年ありがとう。」私からの小さな感謝の気持ちです。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

杏仁豆腐

2018年07月19日 | おやつ

晴、27度、89%

 香港には「糖水」と言って小椀に入った甘いものがあります。その名前のように砂糖水で煮たもの全般を指します。冬は暖かく、夏は冷たい「糖水」を昼下がりなどにちょっとお腹に入れます。「あずきのおしるこ」「緑豆のおしるこ」などから始まって種類も豊富です。漢方的な組み合わせで「昆布と卵の白身の糖水」などもあります。

 先日主人が持ち帰ったものの中にレトルトパックがありました。香港の日清が作っている「糖水シリーズ」です。ところが荷物を減らすつもりで外箱を外して持ち帰っています。レトルトパックを見ても中身が何なのかはわかりません。封を切ってみると「杏仁」が香ります。「杏仁豆腐」の杏仁です。アーモンドに似たナッツですが、アーモンドとは違う香りを持ちます。 この杏仁の砂糖水で「白木耳」と「蓮の実」を煮たデザートでした。 とても香港らしい組み合わせです。蓮の実は小豆同様にお菓子の餡としても使われます。月餅はほとんどが蓮の実の餡です。香港の「糖水」のお店には若い男性も入って行きます。日本のおしるこのように甘さがきつくありません。さらっとした甘さです。お砂糖の違いから生まれる口説くない甘みです。黄色いロック砂糖や板状の黍を固めましたと言わんばかりの砂糖を使います。小さな店が多いのですが、最近は「カフェ」のブームで店数が減っています。

 杏仁の香りに誘われて「杏仁豆腐」を作りました。「杏仁霜」とお砂糖、ミルクにゼラチンで簡単に作れます。お昼に思い立ってもおやつに間に合います。「杏仁霜」は製菓材料売り場で買いました。香りをつけるためですが、なければアーモンドエッセンスで代用できます。香港にいる時は「糖水」など自宅で作らなかったように思います。お安い値段で背もたれのない椅子に座って、レンゲで「糖水」を啜ります。お店のものを食べると、香港日清から出ている「糖水シリーズ」は決して美味しいとは言えません。それでも懐かしさを覚えます。最近では大きな中華レストランに行っても、食後におまけで出てくる甘いものがなくなりました。以前は冬には小椀に入った小豆の汁粉がよく出てきたものです。その中には2つ3つの蓮の実が入っていました。ほっとする甘さを思い出します。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

朝ごはん抜き

2018年07月18日 | 日々のこと

晴、28度、93%

 60歳を過ぎた去年、初めて人間ドックに行きました。30年間も日本を離れていて、一度の検査も受けたことがありませんでした。別に病気もありませんでしたが、年齢が年齢です。毎年受けようと思いました。

 昨日2度目の検査を受けてきました。胃カメラを飲む検査もあります。前の晩の9時以降は食べ物飲み物が禁止されます。朝起きて一杯だけのお水が許されています。朝9時には病院に入ります。10時20分から軽い麻酔をかけた内視鏡検査を受けます。家を出る前8時にはもうお腹がぐーぐーと鳴っています。お外はかんかん照り、歩いて15分の病院ですが空腹で倒れたら大変とバスで行くことにしました。麻酔を使いますので車は厳禁されています。

 レントゲンから始まり、心電図や腹部のエコーの検査です。検査のため診察台に横になると眠たくなります。理由はわかっています。空腹です。お腹が空くとやたらに眠たくなる癖があります。主人曰く、「蓄えが身体にないから、寝ることで消耗を抑えようとしている。」のだそうです。確かにそうかもしれません。血液検査のための採血をされていても、空腹で気が遠くなるのではと心配になります。10時20分きっかりに内視鏡の部屋に入りました。

 最初は胃カメラが喉を傷つけても痛みを感じないように、喉に吹き付けの麻酔をします。しばらくすると喉の奥が塞がったように感じます。歯医者の麻酔にも似ています。まだ横にもなっていないのにまたしても眠気が襲います。「喉の麻酔でも眠たくなりますか?」と看護婦さんに尋ねました。「いえ、そんなことはありませんよ。」診察台に横になり点滴が始まりました。「麻酔を打ちますね。」と看護婦さん。点滴の針が外され麻酔の針が入るのを感じました。

 「下川さん、終わりましたよ。」と看護婦さんが肩を叩いてくれます。麻酔の針が入ったその時から深い眠りに入ってしまったようです。「胃カメラ」がどうやって口の中に入ったかも知りません。担当の先生の姿も見えません。しばらく眠るために別のベットに運ばれます。でも私はすっかり目が覚めています。お腹が空いているからです。早く何かお腹に入れたいと仕切りに思います。「もう大丈夫です。」と看護婦さんに伝えました。持参のお茶を一口、 少し落ち着きました。支払いを済ませて、いそいそと家に帰ります。家にはご飯の用意をしてあります。朝から手羽先と野菜のスープを作っておきました。炊飯ジャーがないのでご飯も炊いて出ました。でも、麻酔の後ですからこんなものが食べられない時のために、ケーキやアイスクリームも用意してあります。家に入るや、スープを一口、食べれそうです。スープとご飯だけの昼食を終えて時計を見ると1時半。朝ごはん抜きは辛いと心底思います。その時一つのことに気付きました。去年も今年も私は「胃カメラ」がどんなものだか見ていません。自分の体に入った「胃カメラ」がどんな形なのかを知りません。2年続けて麻酔の針が入っただけで眠り込んでしまいます。朝ごはん抜きは辛いけど、次回の検査の時は「胃カメラ」を見届けてやろうと心に決めています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

抹茶オレ

2018年07月17日 | お茶

晴、27度、93%

 抹茶オレを作ります。お茶を点てる要領で熱いミルクを注ぐのですが、お抹茶を漉していてもダマができることがありました。先日、知人がお抹茶を漉さなくてもダマができない方法を教えてくれました。とても簡単です。はじめに少量のお水でお抹茶を練るだけ。この後は冷たい水でも熱いお湯でも普通にお茶を点てるのだそうです。

 早速やってみました。よく練った後冷たいミルクを注いで点てました。 水で練っている時からお抹茶の香りが立ち始めます。ミルクをシャカシャカするためにミルク用の茶筅を持っています。香りばかりかミルクと合わさってもまろやかな抹茶の味が口に広がります。ダマなし。

 次に暑いミルクを注いで作りました。冷たいミルクの時よりも柔らかな泡が立ちます。もちろんダマなし。一見邪道のような水練りから始めるこの方法、お抹茶を一人分濾す必要がなくなりました。お抹茶をふるいにかけると周りに飛び散って、散々です。いつもは多めに漉して棗に入れておきます。いつも頭のどこかに棗に残っているお茶を早く片付けなければと気になります。一人で点てるのならこの方法で十分。しかも旨味成分の何かが出てくるのだとも教えてくださいました。生憎、科学用語に疎いので忘れています。

 恥ずかしい話ですが、お台所でシャカシャカと点てて立ったまま飲むこともあります。この暑さです、多めに点てて水分補給のつもりです。水練りのお茶、お試しください。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

コーヒがかかったチーズ

2018年07月16日 | チーズ

晴、27度、93%

 少し変わったチーズを食べました。アメリカの小さなファームチーズです。工場製品のものと違ってポーションもアメリカ製にしたは小さいものです。ひと月ほど前、この同じファームの黒胡椒がまぶさったチーズを主人が持ち帰りました。黒胡椒とチーズ、ありそうで初めての出会いでした。同じような色合いなので、黒胡椒のチーズだと思い開けて一口、「あれ?胡椒ではない。」馴染んだ香りなのにすぐには正体がわかりませんでした。包み紙はゴミ箱です。もう一口。

 目を凝らしてチーズの表面を見ると胡椒ではない黒いものがまぶされています。コーヒーでした。濃縮のコーヒーを幾度も刷毛塗りしたような感じです。コーヒーにクリームを入れますからコーヒーとチーズの相性はいい筈です。チーズにはいつもコーヒーを合わせるという友人もいます。斬新な組み合わせではないのに、口の中では新鮮に感じます。あまり暑いので昨晩は白ワインでした。このチーズ、白ワインの方が美味しい。

 黒胡椒の時も思ったのですが、ここのファームチーズはチーズ自体のコクが違います。香りも味もしっかりとした牛乳で作るチーズです。アメリカのチーズといえば工場生産の大量パックを思い浮かべますが、ファームチーズの「モントレージャック」などヨーロッパチーズにない美味しいものもあります。そういえばもう一つ同じような包みが冷蔵庫にあったと思い覗いて見ました。以前の黒胡椒です。主人は私のためにチーズをたくさん買って帰って来ます。よく見ないでカゴに入れてるのかもしれません。美味しいチーズに出くわすと思わず顔がほころびます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クールエプロンのココさん

2018年07月15日 | ここ

晴、26度、95%

 大雨が続いたと思ったら真夏の暑さです。人間も辛い思いをしていますが、動物たちもぐったりです。しかも鼻が短いパグたちは呼吸も荒くなります。一日中空調をつけているわけにも行きません。そこでココさんに保冷剤を入れたクールエプロンを着てもらいます。このクールエプロンはモモさんにいただいたものです。モモさんがこれを着て散歩に出た初めの1週間は、会う人ごとに「何を着ているの?」と聞かれました。香港にはこんな優れた物がありませんでした。「保冷剤を入れて、身体を冷やしています。」あまりたくさんの人に聞かれるので些か疲れました。

 ココさん、相変わらず服を着るのを嫌がります。逃げ回るココさんを羽交い締めにして、クールエプロンを装着。 「あら、グリーンがよく似合っているじゃない。」保冷剤が緩くなってくると新しいのを入れ替えてまた着せます。1日に数回、着たり脱いだり。昨日で2日目でした。冷凍庫のドアを開けると、ココさん、何が起こるか察しているらしく尻尾を振りますが、やはり背中で紐を結ぶ時には大暴れ。 背中で紐を結ぶ時にいつも思います。「モモさんは大きかったなあ。」ココさんはゆったりと結べますが、モモさんはやっと結んでいました。

 今日で3日目です。クールエプロンが心地いいのがわかって来ている筈です。暴れないで着てくれるかな?午前中は空調を入れずに我慢していますが、お昼頃から暑さに我慢できなくなるのはこの私です。リモコンのボタンを押してしまいます。水害の後片付けの地方の方たちは大変な思いでいらっしゃると思います。福岡地方はこの先もずっと晴マークが並んでいます。無理をせず休み休み生活します。

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お習字

2018年07月14日 | 日々のこと

晴、26度、94%

 先日、熨斗を書く機会がありました。熨斗をかけて物を贈るときは、自分で書きます。売り場の方が素熨斗と筆ペンを持ってみえて、「こちらにおかけください。」と何やら箱詰めで忙しい店員さんが立ち働いているテーブルへ案内されました。「筆ペンで申し訳ございません。」今やどこに行っても筆ペンです。筆ペンのキャップをとって穂先を確めて熨斗を書きました。書くといっても文字数にして5文字。その時、目の前で箱詰めをしていた若い女の店員さんが「お習字の先生ですか?」とおっしゃいます。「いえ、」とだけ答えました。若い店員さんに私はどう映ったのでしょう。

 もう40数年前のことです。高校に入学しました。芸術は選択科目になります。音楽、美術、書道の3つから選択することができます。当然のように美術に丸を付けて高校に提出しました。ところがそれを知った母が「あなたが中学校時代5を貰えなかったのは、お習字でしょう。書道に訂正なさい。」と言います。やっとお習字をしなくてよくなると思っていた矢先です。仕方なくまだ入学もしていない高校の事務室にその旨届け出ました。芸術の選択はクラス分けの基準になります。そして高校の2年間、書道をする羽目になりました。

 先生は福岡県では有名な方らしいおじいちゃん先生でした。ハゲていたのでおじいちゃんと思っていたのかもしれません。他の書道を選んだ人たちは、皆さん書道が得意で選んでいます。私のように不得意だからという方はいませんでした。当然高校でも5はもらえませんでした。高校3年からは芸術の授業はなくなります。やっとこれでお習字から解放されました。小学校の何年から始まったお習字、やれやれでした。

 もう筆は持たないで済むだろうと思っていましたが、結婚以来、熨斗書き、祝儀袋、香典袋、年賀状、暑中見舞いと筆を取る機会は絶えません。筆ペンはやや苦手です。高校の2年間の書道がなければ、筆で物を書く習慣は身に着かなかったと思います。

 家でも時折筆を持ちます。 小学校でお習字が始まった時から使っている硯です。日本に帰って来て以来、息子が小学校の修学旅行で広州から母の土産にした硯を使うこともあります。母は使わずに大事にとってありました。彫りの模様が入った小ぶりの硯です。

 若い店員さんは筆を持つ私の様子に躊躇がないから、「お習字の先生ですか?」と聞かれたのだと思います。決してうまい字ではありません。母は巻紙を使うほど達筆でした。そんな域には達しませんが、筆を持つ習慣を教えてもらったことに今更ながら感謝しています。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

夏に入ったばかりなのに、カシミアのセータを買ってしまいました。

2018年07月13日 | 日々のこと

曇、27度、90%

 本を買おうと繁華街に出ました。いつも同じデパートに車を停めます。本を買ってデパートに戻ったら、「全館セール」というチラシが目に入ります。夏物がお安くなっているということです。若い頃から、「セール」「バーゲン」という言葉にずいぶん敏感に動いてきました。50歳も半ばを過ぎた頃から「バーゲン」と書かれていてもびくともしなくなりました。欲しいものもないしね。このデパートには好きなブランドが4つ入っています。福岡4つあるデパートの内このデパートにしか行きません。しかもこの4つのお店以外は地下の食料品売り場しか行きません。珍しく「セール」の言葉に動いてしまいました。

 夏物の服、靴がいくらか安くなっています。こうしたお店は、まだ夏だというのにこの秋冬物の新作も並べています。いつ頃からか「セール」に行っておきながら、目が行くのは次のシーズンのものばかり、夏なら冬物、冬なら夏物という具合です。

 「MARNI」も好きなブランドですが、昨年の秋冬物からデザイナーが変わりました。私が好きな服とは違ってきました。それでもちょっと覗きます。夏物は好きではない感じの服です。ところが冬物は昔の雰囲気が戻ってきています。売り場のお姉さんと話すと、私のようなお客さんが多く、デザイナーが以前のような服を作り始めたそうです。そこで秋冬物を手に取ってみました。白のカーディガンが素敵です。サイズも私のサイズがありました。着てみるとサイズ36なのに袖や着丈がなんとなくしっくり来ません。その奥に、キャメルとブルーの丸首のセーターがあります。どちらの色も私のタンスにない色です。躊躇しましたが、サイズ36のキャメルを試着してみました。首の空き具合、袖の付け根、着丈も小さな私にぴったりです。でもキャメルです。取り置いてもらって、家に戻りました。手持ちのスカートやズボンとどう合わせようと帰りながら考えます。家に着く頃には、キャメルのセーターを買おうと決めていました。すぐに「MARNI」に電話しました。「明後日、取りに行きます。」

 暑いと言ってクーラーをかけています。今から夏本番です。なのに、お安くもなっていなかったカシミアのセーターを買ってしまいました。袖を通すのは年末?年が明けてからかもしれません。タンスに珍しく新しい色が加わりました。少し気持ちが弾んでいます。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

宮崎産のサーモン

2018年07月12日 | 日々のこと

曇、26度、90%

 全国各地でサーモンの養殖があることを知りました。私の住む福岡に一番近いのは宮崎の山の中の養殖です。ところがお刺身でと見ると、ノルウェーのサーモン、チリのサーモンばかりです。ノルウェーのサーモンは脂ののりが良く私の好むサーモンです。チリのサーモンはどちらかというとさっぱり、お値段も開きがあります。香港でもサーモンの刺身、お寿司は人気でした。ノルウェーのものばかりですが、このノルウェーのサーモンを出しているのノルウェーの方が香港と日本では若干種類の違うサーモンを輸出していると言っていました。日本人の好み、香港人の好みに合わせているそうです。

 先日入ったスーパーで宮崎産のサーモンが売られていました。もちろんすぐに求めました。このスーパーは日頃からチリ産、ノルウェー産も販売しています。グラムあたりのお値段はノルウェー産、チリ産、宮崎産の順、輸送費を反映しているのでしょうか。

 刺身のサクを見ただけで、ノルウェーかチリかわかります。サーモンピンクなのはノルウェー、チリはどちらかというとオレンジに近い身の色です。宮崎のサーモンはこのチリ産よりももっと鮮やかなオレンジ色に見えました。家に戻り一旦身を締めるために冷凍庫に入れます。早速いただきます。

 切っている時から感じていたのですが、身の締まりが緩い、柔らかなサーモンです。 見ての様に脂身は少ないのですが、ほんのりと甘さが口に広がります。日本の養殖ですから餌にも研究を重ねているに違いありません。なのになんだか物足りない?サーモンの香りが薄いことに気が付きました。臭みではなく、サーモンの匂いです。もしかしたら、水の匂いかもしれません。宮崎では清流のきれいな水で育てていると聞きました。

 宮崎のサーモンはチリ産のサーモンと同じ種類が元になっているそうです。全国にあるサーモンの養殖、出来ることなら食べ比べて見たいと思います。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする