マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

コンビナートのある町(山口県の旅、2)

2013-10-05 | 
岩国と言えば錦帯橋が有名です。
錦川の清流、アユ、鵜飼い、岩国寿司、紅葉と桜、そして白蛇!

でも瀬戸内海に面して幾つもの大きな化学工場が連なって、
大小のタンカーが港に停泊しています。
岩国港はかつては九州、四国方面のフェリーの発着港でもありましたが、
瀬戸大橋ができて、利用客はいなくなり、
今では四国への高速艇が1本あるだけと聞きました。

また、アメリカ軍の基地があり、ステルス機が空をつっきり、
危険なオスプレイが行き来しています。

錦帯橋の袂の小さな料理屋さんで岩国寿司を食べました。
下の写真の錦帯橋はスクリーンとかではなくてガラス越しの本物の錦帯橋です。
橋の上を行き来する人を眺めながらお寿司(大きな木枠で力をかけて作る押し寿司)を食べました。

岩国(装束)は私が小学生時代を過ごした懐かしい場所です。
巨大なトラックが轟々と行きかう国道は、
今も昔も渡るのは命がけ、
国道と山陽本線と山との細い隙間に人が住んでいます。
通った小学校はほとんどそのままで、校門の前が国道、校舎の裏側には山陽本線が走っています。

国道から海側は工場地帯でタンクや多くのパルプが入り組んだ建物が林立して
高い煙突から煙が絶えることはなく空気にはなにか硫黄のような薬品臭が感じられます。
すぐに慣れて感じなくなる程で、僅かなのですが磯の香りよりは強いものです。
海の水は浄化装置の発達のおかげで当時より格段にきれいになっていました。
タクシーの運転手さんがそのことを強調しておられました。
こんな場所があるなんて、京都のような所にいると想像も出来ません。
でもずーっとそこで暮らして働いて生涯を終える人もたくさんいて、
そのような人たちの仕事が都会の便利な暮らしを支えているということを今更ながらに思います。

泊まったホテルの部屋の窓(8階)からコンビナートの方を眺めて。

真夜中の3時、眠れなくて窓を開けてずっと眺めていました。
ガラス戸を開けるとコンビナート全体から通奏低音のようにゴーッというような音が聞こえてきます。
沖に停泊しているタンカーや、行き来する小さな船も見えました。
実際にはこの写真よりもっと奥の方まできらきら光っていて、
どこかの100万ドルの夜景に匹敵する?輝きです。

朝6時頃、岸壁に釣り人の姿が見えます。

下の写真は前日の夕暮れ時に見かけた、釣りを楽しむ家族連れです。

船は漁船も大きなタンカーも小さなタンカーも桟橋もみんな魅力的です。
工場の隙間に今も小さな漁船の停泊する港があります。
沖の小さな島々は豊かな漁礁だったのだと思います。

船ですが、タイヤが活躍しています。

港の中で見かけた看板。

船舶用、水の自動販売機







コメント
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