とてもおもしろい憲法の本を読みました。
改憲論や護憲論や従来の決まりきった論争の枠組みを取り払い、
国家とは、国民とは、権力とは、憲法とは何かを新鮮な言葉で書いています。
「押し付け憲法」論も様々な角度から検証し、その論の誤りや矛盾点をさらりと指摘します。
日本国憲法を国際法と比較して考えを深めていく箇所も面白く読みました。
日本国憲法は世界に向けての外交宣言としての役割を果たしていると著者は強調します。
日本国憲法の価値を外から、内から、
過去から、未来から検討していく著者の論理の組み立てには全く無理がありません。
見事な憲法の姿が徐々に浮かび上がってきます。
また著者は、テレビなどのマスメディアの不信から、逆に出所不明の情報を信じるのは愚かしい、
自分で本、テレビ、新聞、雑誌などの情報を探究して考えよう、と言い
「憲法学」の楽しさを伝えたいと語っています。
このような若い憲法の研究者が現れたことが嬉しいです。
憲法だけでなく、感情に先走らずに論理的にモノを考えることの大切さと楽しさを改めて教わりました。
『テレビが伝えない憲法の話』
木村草太 著
PHP新書 2014年
(著者は1980年生れ、現在首都大学憲法学准教授)
改憲論や護憲論や従来の決まりきった論争の枠組みを取り払い、
国家とは、国民とは、権力とは、憲法とは何かを新鮮な言葉で書いています。
「押し付け憲法」論も様々な角度から検証し、その論の誤りや矛盾点をさらりと指摘します。
日本国憲法を国際法と比較して考えを深めていく箇所も面白く読みました。
日本国憲法は世界に向けての外交宣言としての役割を果たしていると著者は強調します。
日本国憲法の価値を外から、内から、
過去から、未来から検討していく著者の論理の組み立てには全く無理がありません。
見事な憲法の姿が徐々に浮かび上がってきます。
また著者は、テレビなどのマスメディアの不信から、逆に出所不明の情報を信じるのは愚かしい、
自分で本、テレビ、新聞、雑誌などの情報を探究して考えよう、と言い
「憲法学」の楽しさを伝えたいと語っています。
このような若い憲法の研究者が現れたことが嬉しいです。
憲法だけでなく、感情に先走らずに論理的にモノを考えることの大切さと楽しさを改めて教わりました。
『テレビが伝えない憲法の話』
木村草太 著
PHP新書 2014年
(著者は1980年生れ、現在首都大学憲法学准教授)