マリヤンカ mariyanka

日常のつれづれ、身の回りの自然や風景写真。音楽や映画や読書日記。手づくり作品の展示など。

「糺の森」を破壊する「下鴨神社」

2015-09-17 | Weblog
糺の森が年々車(駐車場)に浸食されて行くのを見るのがいやだったが、
今度はマンションを建てるという。
糺の森は下鴨神社の私物なのだろうか?
社家は減り、森の周りには新しい住宅が立ち並んでいる。
今は観光収入と結婚式などが主な収入だと思うけれど、
そこらの小さな神社とはわけが違う。
世界遺産の神社だ。
観光バスがこない日はない。
また、下鴨神社は土地の売買など不動産屋のようなこともやっていると思われる。
しかし、神社は一貫して遷宮のためのカネが足りないからマンションを建てるしかない、と言っている、
その根拠となる支出入は明らかにされていない。
(ちなみに遷宮はもう終っている)
祭りの行事などの度に寄付を募ってきた氏子(地元)に配る冊子を見ても、
自画自賛の新しい建物の紹介や、植樹の紹介、行事の紹介はあるが、
マンション計画や大型倉庫の計画には全く触れていない。

そのしらばっくれ方には笑えるが、
神社の本質かもしれない。
表面は徹底的に掃除して、ピカピカにして、まっ白い衣装を着て「形」を保ち、
汚れたどす黒い中身は決して見せない。

「太古の自然を残す糺の森」とは、
下鴨神社がよく口にする言葉だが、
その太古の自然をじわじわ破壊しているのが下鴨神社の実態だ。

かつて「なんでこんな巨大なコンクリートの塊みたいな建物を建てるのだろう」
と思って眺めた「神社の研修道場」はほぼ取り壊された。
(あまりに醜悪な建物なので一枚も写真撮っていなかった。)
背後の大きな木々が見えて来た。
これらの木々ももうすぐ切り倒されるだろう。
その道場跡地と、林を切り倒しては広げていった駐車場跡地に億ションを建てるのだそうだ。



糺の森から少し離れるが、高野川の向こう側、
かつてホテルがあった場所がしばらくスーパーの駐車場になっていたが、
パチンコ店(大型遊技場)にするのだそうだ。
その計画を知った周辺の住民が、
みんなで反対運動を繰り広げ、
署名活動をし、幟を立て頑張っているが、
そんなこと関係ないように着々とパチンコ店の工事が進んでいる。

地元の人が反対しようが何を言おうが、
下鴨神社は地域住民の声に耳を傾ける気も、
話し合う気もいっさいないようだ。

着々進む工事の様子を見ていると、
「決まったものはどうしようもない、」
そういう気持ちになる。

『長いものには巻かれろ』
これこそが、
日本の近代化、民主化を阻んできた、
日本に蔓延する
怖ろしい死に至る病だ。
感染しないようにしなければ…



















コメント
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