山の上部が吹き飛んで、カルデラが出来る、あるいは海の中から島が出現する。
火山の噴火は「生きている地球」を見せつけます。
そして、kmitohさんも書いておられましたが、
大昔に噴火した、と思っている山も、実は噴火したのは、
そんなに昔のことではない、と、ある時知り驚くのです。
カリブの「小パリ」と言われていたマルティニーク島のサンピエール市はモンプレー火山の噴火により、
町も住民(3万人とも4万人ともいわれている)もすべて破壊しつくされました。
生き残ったのは、独房に居た死刑囚と、海にいた1~2人だけだったと言われています。
ポンペイの話ではなく、たった150年前のことです。
また、アメリカのセントヘレンズ山が噴火して上部が崩れ落ち、
2970メートルの山が、2549メートルの山になったのは1980年のことです。
世界中の、日本中の、火山がたえずどこかで噴火を続けています。
火山の記事を読んでいると、なんだか富士山もすぐにも噴火しそうな気がしてきます。
元号は、天皇が亡くなった、などで変わる場合もありますが、
かつては、瑞雲が現れた、とか、彗星が現れたとか、怪異、戦乱、あるいは今では分からない理由で
新しい元号が定めらることもあったようです。
けれど飢饉、大地震、火山の噴火、疫病で替えられたことも多かったようです。
最近は、100年に一度とか、1000年に一度とかの出来事が何度もあって、
不思議な気持ちになります。
私は普段どちらかというと小さなものを見ています。
火山とか、海とか・・・何もかも飲みこむ、巨大な規模に圧倒されます。
自然の作る無限の「入れ子」に眩暈がします。