久しぶりに松阪に出掛けて、
小さな私設美術館(サイトウ・ミュージアム)に行って、見たかった絵を見てきました。
(「村上肥出夫展」1933~2018、岐阜県土岐肥田生まれ、
+ 昭和初期のシュールリアリズムの画家たちの小品数点)
市役所から、少し横道にそれた場所にある、3階建ての白い倉庫のような美術館でした。
その美術館の右隣は「かまぼこ屋」さんで、
(網戸越しに覗き込むと、飾りかまぼこや、じゃこ天などが並んでいるのが見えました。)
左隣が「魚屋」さん。
その通りの名は「魚町通り」!
よく見れば、果物屋さんとか、八百屋さんとか、菓子屋さんとか、ハンコ屋さん・・・
なんと、昔ながらの商店街がここでは生きていました。
八百屋さんには次々と人が訪れていました。
入口にカゴが置いてあるのは今風ですが、
中に入れば、床に適当に置いた箱の上にざるに盛った野菜が並んでいて、
店の人は、やっぱり適当な場所に、床に置いただけの台の上のレジスターの横で、同じく適当に置いた箱の上に座って、
お金の遣り取りをします。
勿論カードとか、関係ありません。
そして、買った野菜や果物は。手提げの付いたポリ袋に入れて渡してくれたのも嬉しい!
とても心が和みました。
もう一つ、街中に水路がたくさんあって(もちろんコンクリート張りですが)暗渠になっていないのです。
きれいな水が流れています。
少しでも道を広くするために都市では水路や小さな川でさえも、暗渠にしてしまいましたが、
町の中の水の流れの行方、水量、水の汚れが、目で見て分かることは、とても重要なことなのではないかと思います。
松阪は興味深い町です。