かつての関西からの修学旅行のメッカ、夫婦岩で有名な二見(伊勢市、以前は度会郡)には、
ユニークな獅子舞が今日まで、伝えられています。
しばらく前に、この獅子頭のことを知って、見てみたいと思っていましたが、
実物を見ることが出来ました。(二見、賓日館、中村左洲展にて)
頭部は2枚の箕(ザルミ)、舌と耳は杓文字(シャモジ)、目はダイダイの実を使ってあり、
鼻はヒョウタンで、挿してあるのは梅の枝だそうです。
胴は蚊帳(カヤ)で出来ています。
鮮やかな色も素晴らしい。
獅子頭は普通、木彫りか張り子で黒や赤や金が塗られていますが、
もしかしたら、最初は、こんな風に身近にあるもので作られていたのかもしれません。
そして、二見以外にも、どこかに、こんな獅子頭を使った獅子舞が今もあるのかもしれません。
二見では1月半ばの祭りでこの箕獅子の舞が見られるそうです。