マル鉄回顧録

鉄道写真・鉄道模型を始め、バスやトラックなど、乗り物中心のブログです。昔の写真はマル鉄鉄道写真館で再編集しています。

キハ183系スラントノーズ引退(悲)

2018-03-18 20:00:00 | 特急型気動車
こんばんわ。

ダイヤ改正を迎えた最初の土日。
全国的には色々と話題もあり、地域的にも沸いているところもあるようですが、我が地元は特になんら変わるもの・特徴も見ることができず、出掛ける気にもなれないような休みでした。
ここのところちょっと出掛けて改正前の様子を押さえてきたものの、これらの整理が終わってしまったら燃え尽き症候群のような状態になってしまいました。

ところで、
遠く離れた地方でもそれぞれ厳しい状況を示すような話題もあったようで、鉄道事業の縮小・列車の減便など、心が痛むような話も聞かれます。都心では無縁なことですが、国鉄を分割民営化の際には一番危惧していたことでもあり、「当然である」「今までよく耐えた」という想いが真っ先に出てきます。
そんなことを感じながら地方の出来事を見ていると、JR北海道でとうとうキハ183系初期車が全廃になってしまうということでした。国鉄型が殆ど消滅してしまったJR東海以東・以北で、このキハ183系も今まで良くもっていたなという印象です。いや、維持せざる得ない状況だったのでしょうか?そのくらい経営が厳しいのだと思います。

平成5年に北海道に行って以来、1度も渡道していないので、逆にキハ183系が最新鋭の気動車特急のまま脳内の時間が止まってしまっている私。
すべてJR初期の古い写真ですが、既にアーカイブが終わっていますので、インデックス代わりにご紹介してその活躍を偲びたいと思います。

なお、編集の関係で、キハ82系やNキハ183系が混在しているものがありますのでご了承ください。



特急「おおぞら」900番代
特急「おおぞら」0番代、500番代

道内で試作車を導入したのが「おおぞら」。
当時は函館~釧路間に3往復設定されていたうち、基本編成+予備車を使用した1編成のみを使用して、1日に片道のみ運転されていた。したがって、1本は1日おきにキハ183系・キハ82系で運転され、長い時間を掛けてデータ収集が行われた。
そして、量産の際も、「おおぞら」に優先して導入された。



特急「北海」

量産車が導入された2番手は、意外にも「北海」であった。
急行「ニセコ」が格上げされて2往復体制となり、このうちの1本はキハ183系による運転となった。
しかし、廃止されたのも一番早かった。



特急「北斗」

国鉄時代末期、キハ183系に新造車が追加導入され(いわゆるN183系)、これらがやはり「おおぞら」に優先して導入されたことから、初期のキハ183系は「北斗」にも使用されるようになった。



特急「オホーツク」

さらにN183系が製造され、老朽化したキハ82系を淘汰するため、「オホーツク」にも及んだ。



特急「とかち」

「オホーツク」へのキハ183系導入と同じ頃、特急列車の大増発が行われた石勝線では釧路行きを「おおぞら」としてN183系が充てられ、帯広行きの列車を「とかち」として区別された。こちらは初期車が中心となって運用されていたが、キサロハを連結した「スーパーとかち」化に伴い、さらに強馬力化されたNN183系が使用されるようになった。



特急「おおとり」

一番最後にキハ183系化されたのは、当時北海道の最長距離を走破していた「おおとり」。
グレードアップされたものの、昼行特急列車最後の食堂車はキハ82系とともに消え去り、さらには系統分割により列車名ごとなくなってしまった。


その後も「ニセコ」「ミッドナイト」「えりも」といった列車にも使用され、晩年も「旭山動物園号」に指定された車両なども誕生しました。

この間、全く渡道しなかったために記録は途切れ、個人的には「ニセコ」や「大雪」は撮りたかった列車でしたが、その目標は実行前に消えることになりました。
列車自体は存続しても、国鉄ナイズドのあの大きなヘッドマークが見られなくなってしまうのは残念と言わざる得ません。
デジカメ時代の今なら、おそらく貪欲にシャッターを切ったことでしょう。

さようなら、思い出のスラントノーズ・・・


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国鉄 キハ181「やくも」:走行篇

2012-04-13 00:37:00 | 特急型気動車
こんばんわ。

昨日は仕事で1日中パソコンにかじりついていたので、目がトコトン疲れてしまいました。

今日は久し振りですが、キハ181系「やくも」をご紹介いたします。

過去ログ『国鉄 キハ181「やくも」:駅撮り篇』をご紹介してから早くも3年の月日が流れてしまったようで。早いものです。

特急「やくも」は、岡山~米子・出雲市方面を結ぶ新幹線からの陰陽アクセス特急です。
元を探ると、昭和46年4月に新大阪~出雲市間を結ぶキハ181系特急として誕生した「おき」が起源となっています。昭和47年3月の新幹線岡山開業に合わせ、岡山からのアクセス特急として「やくも」で再スタートが切られることになったわけです。

登場当初は4往復でしたが、増発により本数を増し、気動車特急としては初めてのL特急となりました。
昭和57年7月、伯備線全線と山陰本線の一部が電化開業、これに合わせて381系100番代による電車化がされ、キハ181系による運用が消滅しています。

今回は、枚数が少ないですが、走行写真編をごらんいただきます。

※撮影は、昭和55年8月、山陰本線 荒島~揖屋間にて。













キハ181系のみでバリエーションは少なかった特急「やくも」ですが、地元で全然撮影できなかったキハ181系「つばさ」への思いもあり、いくら撮っても撮り足りないくらいでした。

キハ181系も全廃になってしまい、青春時代の思い出が一つ、完全消滅してしまった感じがします。


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キハ181系「おき」 :総集編(その3完)

2011-08-26 00:25:00 | 特急型気動車
こんばんわ。

今日はまた滅法蒸し暑かったですね。外回りが厳しいですが、今月は昨日が最後でした。
このところ外回りでは良い路線或いは時間帯に恵まれず、全然写真を撮れませんでした。
そんな状況ですので、今日も古いネタから久し振りに特急「おき」の総集編です。



昭和58年5月15日 篠目~仁保間にて



昭和58年5月15日 仁保~篠目間にて



昭和59年8月18日 撮影場所忘れた



昭和59年8月18日 仁保~宮野間にて

いずれも文字マーク時代、新緑~夏っぽい写真です。
すべてSL「やまぐち」の待ち時間の待ち時間に撮影したものですが、先般、このキハ181系もとうとう絶滅してしまいました。

北海道のキハ183系ですら絶滅危惧種になってしまった現代、準国鉄な気動車もキハ40系を残すのみとなってしまいそうです。

この回をもってキハ181系特急「おき」は終了です。

キハ181系「おき」 :総集編(その1)

キハ181系「おき」 :総集編(その2)


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キハ183系(新国鉄色):特急「おおぞら」

2011-08-01 01:34:00 | 特急型気動車
こんばんわ。

とうとう8月になっちゃいましたね。
天気が悪いので、気持ちもなんかスッキリしません。昨日も殆ど寝ていたような・・・怠惰な1日で終わってしまいました。

そんなことでネタもありませんので、久々にJR北海道から。

※撮影は、すべて平成2年9月5日、石勝線 新夕張~楓~占冠間にて







キハ183系500番代が使用されるようになった特急「おおぞら」。
運転区間も函館~札幌間が「北斗」に分離され、札幌~釧路間のみとなりました。
石勝線が開業してからは殆ど根室本線内での撮影経験が無いため、この新国鉄色のキハ183系を使用した「おおぞら」を捉えたのはこのときだけだったと記憶しています。




こちらは後部ですが、キハ184の先頭車化改造であるキハ183-100番代を連結しています。
計4台が改造され、短編成化に貢献しましたが、現在もの請っているのは1両のみ。
その後はすべての車両がJR色となり、さらには新鋭気動車の誕生により「スーパーおおぞら」化され、こんな車両たちの走る光景も過去帳入りとなって久しくなってしまいました。


キハ82系「おおぞら」:総集編 その1
キハ183系900番代 登場の時 特急「おおぞら」
キハ183系「おおぞら」 オール900番代だった頃
キロ80改造 キハ82 900番代 特急「おおぞら」
キハ82系「おおぞら」:総集編 その2

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キハ82系「おおぞら」:総集編 その2

2011-03-02 00:12:00 | 特急型気動車
こんばんわ。

昨日は更新をサボってしまいましたので、今日はちょっと力を入れました。

過去ログ『キハ82系「おおぞら」:総集編 その1』から随分とまあお待たせしてしまったのですが、キハ82系「おおぞら」の完結編をアップいたします。

写真は全部大きくなるようにしておきますので、じっくりとご覧ください。



昭和56年3月11日 大麻~厚別間にて

電化区間で撮影したものです。リバーサルのマウントに邪魔されて、右側がカツカツになってしまったのが残念です。
思いっきりの逆光ですが、画像の調整でなんとか見られるようになりました。

まだ石勝線の開通前ですので、「おおぞら」は全て滝川~根室本線富良野経由です。ですので、この区間ではもう「おおぞら」を見ることはできません。



昭和56年3月13日 落合~新得間にて

以下は狩勝峠での写真です。
当時は地図を買っておくと言うような知恵もなかったので、ひたすら線路沿いに歩いて撮影場所を探しました。
大きくカーブを描きながら渡る橋梁。言わば新得側から最初のヘアピンカーブになります。



昭和56年3月13日 新得~落合間にて

原版は真っ青な空なのですが、そのお陰で列車がドアンダーになってしまったんですね。
そんなことで、明るさを調整すると、頃合としてはこの辺りが限界なようで。
キハ82の2連続。当時としては珍しいですね。



昭和56年3月17日 新得~落合間にて

これから30km近くある駅間に臨みます。フル馬力で登坂するディーゼルの長大編成は圧巻です。



昭和56年3月17日 落合~新得間にて

こちらは軽やかに坂を下りる「おおぞら」。力を入れないのでさわやかな感じがします。
珍しくピントがバッチリ合ったのですが・・・
右側に荷物が写ってしまって台無しになってしまいました。

北限特急のパイオニア、その名はキハ82系「おおぞら」。


キハ183系900番代 登場の時 特急「おおぞら」

  ・キハ183系「おおぞら」 オール900番代だった頃

  ・キハ82系「おおぞら」:総集編 その1

  ・キロ80改造 キハ82 900番代 特急「おおぞら」


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