蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

その日暮らしでは、だめなのか?

2015-04-14 | 暮らし

昨日、バスに乗ろうと、自宅からバス停へと歩いていると、背後から車が来て、すっと横に止まった。

あ、ご近所の知り合いの方。
うちから、数軒ぐらいのところに家がある、超、激近。
(いつもそうなので)駅まで乗せていってくださると、たぶん思い、勝手にドアをあけ、勝手に乗り込んだ。

「ありがとう。て、勝手に乗ってるけど、厚かましかったかな?」
というかんじのことを言ったかどうか、忘れたが。
とりあえず乗り込んだ。

「家が遠いから※なかなか会う機会ないわねえ。(※入力ミスではありません)
皆さんと、会ってます?」
と、とりあえず切り出す。

駅までの4分ぐらいの間に、ここ4年ぐらいの近況報告をした。
自己紹介のスピーチか、朝の朝礼みたいなもので、時間が限られている中での話は、
内容が制限される。

彼女とは、子供会や自治会、子供の習い事でご一緒したことがあり、
彼女のほうが、数歳年上で、子供の年齢は、彼女の末子よりも、わたしの第一子が、年下。
静かで控えめで、きりりとした美人。

わぁ~と制限時間いっぱいの中、何を話そうかと思い、
まず、彼女に話を振った。
「ここ数年、なにか変化、ありますか?」

彼女の返事は、
「そうねえ、年齢を感じるようになったわ。
腰が痛かったりして、前より歳の分、衰えたと感じる」

わたしの近況報告は、娘一家のこと。
彼女からの報告は、ご近所の共通の知り合いの子供たちの近況。
子供といっても、皆さん、もう、子供がいるけれど。

彼女からの娘さんたちの報告は、なかった。
なので、あえて聞かなかったが、ひょっとすると、お子さん(お孫さん)がおられないのかも知れない。
もし、いたら、自分の口から出るだろうと思うので、あえて、そこは尋ねてみなかった。

彼女からの質問は、仕事のことだった。
自分の家庭のことは、わたしには話したくないのかも知れない。

何年かに一回の偶然の出会いで、ご近所さんとのコミュニケーションを無事果たしたが、
なんだか、ちょっとすっきり晴れ晴れしいかんじがしなかった。

彼女の口からは、娘さんたちの話が出なかったからだろう。
ご近所知り合いの娘さんたちや、わたしの娘のことは話題に上がっても、彼女の娘さんのことは話さない・・・
深読みからも知れないが、
ある程度、自分や知り合いなどの話が出た時は、ちょっとぐらいは自分の家のことも話したほうが、
へんに相手に気を使われなくてもいいようだと、学習した。

中には、聞いてもいないのに、持ち時間をすべて自分のことを話す人もいる。
彼女が控えめなのかも知れない。
25年ぐらい前から、ママ友たちの中でもそうだった。
彼女は、わたしとは年齢が上のママ友グループになるが、
彼女のグループは、教育熱心で、主張の強い人が多かった。
その中で、彼女は、あまり口数が多くない人だった。

そのキャラクターを知っているにしても、わたしもどちらかと言うと、聞き役のことが多いからか、
自分が主導権をとって話すのは、苦手である。
聞かれもしないのに、自分の娘のことを話してしまい、彼女からは情報のお返しがなかったことを、
少し、気に病んだりして、控えめ同志は、やりにくいのかも知れない。

 

ニュータウンといっても、ご近所さんのママ友たちとは、もう、25年以上のお付き合いになる。
特別に好きで選り抜いて付き合っているわけでもなく、嫌いで疎遠になっているわけでもなく、
「地縁」のお付き合いである。
子供たちが地元の学校を卒業すると、あちこちに散っていくが、
結婚して子育て期になると、また実家近くに戻ってくる子供もいるようだ。
息子より、娘が、だんぜん、多い。
奥さんの実家近くで生活している夫婦のほうが、うまくいくように思う。

最近は、若い世帯が入居してくるケースを見かける。
そこらあたりは、やはりニュータウンだなあと感じる。
人の出入りが、緩やかである。

地方の閉ざされた地では、人が出て行ったり亡くなったりしても、新しく若い人が入らない。
あるところでは、土地を地域の住人以外の部外者が買えないような仕組みになっている。
新しい人が入って来ようがない。
なんのためにそんな縛りをしているのか、よく理解できない。
開発乱用や、地上げや、業者や外資、個人投資家などのターゲットになり地域を壊されたくない、
変化を求めたくない、ということだろうか。
それはそれで、わからなくもないが、一長一短である。


自分の住んでいる「ニュータウン」と、嫁ぎ先である「閉ざされた地域」、
わたしは、この狭間で苦しんでいた時期もあるが、
今は、かちんこちんのカタマリみたいだった難題が、少し解けかかっているような気がする。
あくまでも、表面のあたりがほんの少しだけ。
冷凍庫から出したばかり、というかんじだ。

これから先、ゆるやかに冷蔵庫でじっくり解凍されるのか、室温でゆっくり解凍されるのか、
電子レンジで、急速に無理やり温め、表面がカチカチになって不味くなるのか、
はたまた解凍モードで、水がいっぱい出るのか、
それとも流水で解凍するのか・・・。
とりあえず、問題先送り状態で、塩漬けになりつつある観があるが、どうなるんだろう。

いずれは、直面する、わたしにとっては、避けては通れない問題である。

「いずれは」、などと悠長なことは言ってられず、実際は、目の前に接近している。


にほんブログ村 小説ブログ エッセイ・随筆へ
にほんブログ村