蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

女性の逆鱗に触れる

2021-04-27 | 時事&世の中
NHK朝ドラで、主人公(ヒロイン・モデルは浪花千栄子)の夫の浮気相手が妊娠する展開に、視聴者の女性たちが怒りと不快感を示している。

ちなみに、9年前に書いたわたしのブログを引っ張り出して読んでくださったアクセス履歴あり。
どんなかな?と、楽しみ半分、不安半分で、ドキドキしながら読んだ。
今回はかなり面白かった。
(自分で言うのもなんですが)
タイトルは、

しかし、浪花千栄子のようなケース、、、時代が違うから、理解不可能である。
女性の意識、男性の意識は時代背景によって変わる。
昔は子供が出来ないと、原因は女性にあるとされ(ウマズメなんていう、あり得ない酷い表現もあった)、嫁は離婚され、里に帰された。
男性に原因があるのかも知れないのに。
これは誰が見ても誰が考えても、おかしな話だ。
が、実家に帰されて、また再婚する場合、男性をチェンジすると次のお相手男性とは子供に恵まれるかも知れない。
結果的には、はい!次!という、男女組み合わせの交換か。
前の旦那さん、どんな妻に交替しても、子供が生まれない、、、、で、元妻たちは別の男性と結婚すると次々子供が出来るとすると、原因は男性側にあることが明らかにハッキリわかる。
当時としては子孫繁栄のための合理的な方法だったのかも知れない。
男性を責めず、メンツ、面目、顔を潰さず、暗黙の了解。
女性が代わりに言われの無い責め苦を受ける。
これは正しいのか?

ちなみに、仕事をしていた頃、男女の違いではなくパワハラ構造で、こういう目に遭ったことがある。
上の責任を下が負わされる。
上の代わりに下が恥をかかされ玉砕させられる。
不条理のミニ体験版。
わたしは神経が図太いので、憤死しなかったが。
責任感の強い、正義感の強い人や、重要な位置にいる人なら思いっきり傷つくだろう。
わたしは、わりとヘラヘラしているので、「えー、これって、あり得ないやんー!」と、ビックリしながら、かわいそうな自分を天から見ていた。
(エッセンシャルワーカーでもなく)、(人の生死や、国の栄枯に関わるほどの)まあそれほど大した仕事でもないし、一家を食べさせていたわけでもない、いたって軽い責任のもとでの仕事だったし、自分が好きでやっていただけだったから、蚊に刺される程度の痛み、恥だった。

今の男性たちは、家事育児も負担させられて気の毒かも知れないが(昭和の発想)、その分、大黒柱が二本だから肩の荷が軽減されている。
「あなた、そんな仕事、やめなさい。
わたしがどうにか経済はやっていくから。
わたしが食べさせます」
なんて、一生のうち、一度でも言ってみたい。
昔はそんな経済力のある女性にはヒモみたいな男性がくっ付くイメージだったが、今は違うだろう。
たんなるヒモは、食べさせてもらえずお払い箱だと思う。
たんなるヒモではない、妻に食べさせてもらっている男性は(病気を患っているとかではなく)、それなりの(素晴らしいステキな)男性だと想像する。
そうでなければ、国費にすがることになり兼ねない。

(しかし、女性も男性も苦しい立場の人もいるから安易にチャラけたことは言えない)

昔と今とでは雲泥の差がある。
が、日本女性の地位は世界水準から見ると格段に低い。
島国で封建時代が長いから、そう易々と簡単には意識は変わらないとわたしは踏んでいる。
わたしは、たいして政治もわからないくせに、自民党のかなりお年の某氏がテレビのニュース画面に出てくる度に激しい拒絶反応を示してしまう。
まるで長年の女性たちの憎しみや怒りを一気に集中させてぶつけるかのごとく、ムカムカしてくる。
憎悪の投影先象徴と化している。
これは、決して良い状態とは言えないが、理性的ではない一方的な感情を募らせて凶行に走る犯人というのは、こんな気持ちがベースにあるのだろうか。
わたしのような、老いたノーテンキ仙人女性でさえ、ちらとそう感じるのだから、朝ドラ展開は、血の気の多い現役女性たちの逆鱗に触れても致し方ない。
溜まりに溜まったマイナス激情が爆発、噴火するキッカケとなる。

わたしが思うのに、自分が生きてきた年数以上に、過去の女性たちの怨念も背負っているのではないだろうか。
自分が蓄積したもの以上の積年の怨み。
こういう思いを薄めていかないと、未来の女性たちも、自分の体験以上に怨みを感じる状態になるのではないだろうか。
過去(日本人としてのわたしが身近に暮らしながら感じる近代)も清算はおろか、紐解きもせず、現在もまだ継続の片鱗が伺えると、晴れ渡る明るい未来は予測しづらい。

あの、ご高齢MORIさんなら、なぜ、朝ドラで女性たちが鬼の表情で噛み付くのか、全く理解できないだろう。
何故かわからないが突然やたらギャーギャー女性がうるさいから、「ハイハイあなたの仰るとおりです」と、負けたフリ、わかったフリをして、ただただその場を収めようとしているだけなのが見え見えで、腹立ちを超えて絶望感に苛まれる。