蝶になりたい

いくつになっても、モラトリアム人生。
迷っているうちに、枯れる時期を過ぎてもまだ夢を見る・・・。

自然に抱かれて暮ら、、、せない。

2024-07-01 | 暮らし
日曜夜は、TV番組「ポツンと一軒家」。
いつも山奥に暮らす人々の生活を見て、ため息が出る。
素晴らしい景色、自然に囲まれた暮らしであるが、過酷な厳しい自然でもある。

昨日の足腰シッカリのご主人(70代なかば)は、「なんでもなさるんですね」とスタッフの柔な一言に、「しないと、生きていけないから」と、重いお答え。
小さい頃から山道を往復1時間かけて歩いて毎日学校に通うと、足腰が鍛えられる。
鍛えようとして山道を歩いたわけではなく、歩いたら鍛えられた、逆に、強い足腰がないと歩けない、通えない。
目的は生きること、生活すること。
そのあとから、色々な結果が付随して付いてくる。
迷いながらやっていては、とても力が入らない。
選択肢はない。
迷いはなく、この道しかない、と腰を据え、肝を座らせ、地に足着いて真っ直ぐに生きていくのは、あっぱれだ。
多くの中から選んだわけではなく、選択肢がなく結果的にそうなった、としても。
芯が通り、ブレがない。

わたしには、絶対に出来ないから尚更。
もし、多額の結納金を積まれて嫁入りを望まれても(あり得ない設定)、生ぬるいわたしには、あの山生活は出来ない。
奥さんも農家の出だったり、共通の環境があったり、やはり小さい時からの積み重ねがあってこそ。

虫が苦手、なんて言っていたら、5分で退散、逃げ去ることになりそう。
まだ、山に遊びに来るお孫さんたちチビッコのほうがずっと逞しい。
わたしは、田舎生まれではあるものの、街育ちだから。
自然に囲まれた生活は、リゾート地や、誰かが運営している別荘なら行けるが、自分が、薪から割って、、、などとは不可能。
一本目の薪割りで、腰を痛めそう。
乾燥させた薪も、なかなか火が着かなかったり。
ひとりキャンプも、ファミリーキャンプも、絶対に苦手。
海も苦手。
邸宅内プライベートプールならどうにか、いけるか?なんていうと、まわり一同シラけて、槍が飛んで来そう。
軟弱にも程がある。

そういう自分の特質をよく知っているので、自然の中で暮らしている人には、ただただアタマが下がる。
たまたま、わたしのファミリーメンバーたちは、アウトドア嗜好ではない。
登山が趣味の新メンバーは一人いるが、(たぶん)山仲間と登ると思われる。
仕事でくたくたになるので、オフの時は、身体には極力刺激を与えないような、快適な舗装された道路を、快適な乗り物で動きたいようだ。
わたしは、ろくに仕事もせず、全然くたくたにならないのに、やはり虫嫌いは、行動の選択肢を狭める。