『塀の中のジュリアス・シーザー』(原題:Cesare Deve Morire)
監督:パオロ・タヴィアーニ,ヴィットリオ・タヴィアーニ
出演:コジーモ・レーガ,サルヴァトーレ・ストリアーノ,ジョヴァンニ・アルクーリ,
アントニオ・フラスカ,フアン・ダリオ・ボネッティ,ヴィンチェンツォ・ガッロ,
ロザリオ・マイオラナ,ファビオ・カヴァッリ他
先月最後の土曜日、封切り日にシネ・リーブル梅田にて。
昨年末日で「シネ・リーブル シネマポイントカード」が終了したので、
「TCGメンバーズカード」を新しく作ることにしました。
年会費1,000円で、1,000円あるいは1,300円(曜日による)で観ることができ、
入会時には当日から使える無料鑑賞券がもらえます。
懸賞フリークかつ各種会員制度のお得度をチェックするのが好きな友人に
このメンバーズカードの話をしたら、「毎回カードを作ってもいいね」。
目からウロコでした。そんなこと、考えたこともなかった~。
そうか、もしも1,300円の日に行った場合は、
また年会費1,000円を払って無料鑑賞券をもらえばいいのか。
と思いつつ、小心者ゆえ何度も申し込みはできそうにありません。(^^;
それに、無料鑑賞券をもらえるキャンペーンは一応2月末までとのことですし。
しかし、同日に他の映画館でもメンバーズカードを作り、
そちらでは氏名や住所等の記入をしなければなりませんでしたが、
ここでは何の記入もしなかったような気が。
だったらホントにこんな申し込み方をする人、いません?
また前置きが長くなりました。
本作はイタリアの巨匠タヴィアーニ兄弟の作品です。
本物の囚人が多数出演していることもあり、まるでドキュメンタリーのよう。
76分の中編作品ながら重厚感たっぷり。
ローマ近郊のレビッビア刑務所の重警備棟では演劇実習がある。
新年度の演目はウィリアム・シェイクスピアの“ジュリアス・シーザー”。
出演を希望する囚人はオーディションを受けることに。
選出された囚人らは、演出家ファビオ・ガヴァッリの指導のもと、
6カ月後の一般人を観客とする舞台に向けて練習を開始する。
冒頭はその6カ月後の舞台、クライマックスシーンから。
遡ってオーディションのシーンへと移ります。
このオーディション風景はかなりおもしろい。
氏名、誕生日、出生地、父親の名前を言わされるのですが、
二通りの言い方で言うようにと注文があります。
一つ目は、国境で妻との別れを泣いて惜しみながら。
二つ目は、強制的に言わされて怒りを感じながら。
キャストが決まると、熱の入った稽古風景が見られます。
役者になりきって、自室でも台詞をくり返す囚人。
演劇実習に興味のない囚人たちからは蔑まれたりもしますが、
そんな雑音はまったく聞こえていないかのよう。
ときには台詞に自らの人生を重ね合わせ、辛そうな姿も。
正直言って、しばし寝てしまいそうになったシーンもありましたが、
試みだけでじゅうぶんにおもしろいかと。
囚人の顔ぶれがとにかく凄くて、殺人とか麻薬売買とか最低でも刑期14年。
差別的な見方でしょうが、ようこんな人たちが芝居に没頭できたなぁと感心。
出所してから俳優になった人もいて、それには客席から「マジかよ!?」的な笑いも起きていました。
そこまで演技に取り憑かれるなんてと思うものの、
舞台を終えて独房に戻る彼らを見れば、生き甲斐になっていたんだとわかります。
人は自分自身を演じている。
そんな『アルバート氏の人生』の台詞も思い出しました。
監督:パオロ・タヴィアーニ,ヴィットリオ・タヴィアーニ
出演:コジーモ・レーガ,サルヴァトーレ・ストリアーノ,ジョヴァンニ・アルクーリ,
アントニオ・フラスカ,フアン・ダリオ・ボネッティ,ヴィンチェンツォ・ガッロ,
ロザリオ・マイオラナ,ファビオ・カヴァッリ他
先月最後の土曜日、封切り日にシネ・リーブル梅田にて。
昨年末日で「シネ・リーブル シネマポイントカード」が終了したので、
「TCGメンバーズカード」を新しく作ることにしました。
年会費1,000円で、1,000円あるいは1,300円(曜日による)で観ることができ、
入会時には当日から使える無料鑑賞券がもらえます。
懸賞フリークかつ各種会員制度のお得度をチェックするのが好きな友人に
このメンバーズカードの話をしたら、「毎回カードを作ってもいいね」。
目からウロコでした。そんなこと、考えたこともなかった~。
そうか、もしも1,300円の日に行った場合は、
また年会費1,000円を払って無料鑑賞券をもらえばいいのか。
と思いつつ、小心者ゆえ何度も申し込みはできそうにありません。(^^;
それに、無料鑑賞券をもらえるキャンペーンは一応2月末までとのことですし。
しかし、同日に他の映画館でもメンバーズカードを作り、
そちらでは氏名や住所等の記入をしなければなりませんでしたが、
ここでは何の記入もしなかったような気が。
だったらホントにこんな申し込み方をする人、いません?
また前置きが長くなりました。
本作はイタリアの巨匠タヴィアーニ兄弟の作品です。
本物の囚人が多数出演していることもあり、まるでドキュメンタリーのよう。
76分の中編作品ながら重厚感たっぷり。
ローマ近郊のレビッビア刑務所の重警備棟では演劇実習がある。
新年度の演目はウィリアム・シェイクスピアの“ジュリアス・シーザー”。
出演を希望する囚人はオーディションを受けることに。
選出された囚人らは、演出家ファビオ・ガヴァッリの指導のもと、
6カ月後の一般人を観客とする舞台に向けて練習を開始する。
冒頭はその6カ月後の舞台、クライマックスシーンから。
遡ってオーディションのシーンへと移ります。
このオーディション風景はかなりおもしろい。
氏名、誕生日、出生地、父親の名前を言わされるのですが、
二通りの言い方で言うようにと注文があります。
一つ目は、国境で妻との別れを泣いて惜しみながら。
二つ目は、強制的に言わされて怒りを感じながら。
キャストが決まると、熱の入った稽古風景が見られます。
役者になりきって、自室でも台詞をくり返す囚人。
演劇実習に興味のない囚人たちからは蔑まれたりもしますが、
そんな雑音はまったく聞こえていないかのよう。
ときには台詞に自らの人生を重ね合わせ、辛そうな姿も。
正直言って、しばし寝てしまいそうになったシーンもありましたが、
試みだけでじゅうぶんにおもしろいかと。
囚人の顔ぶれがとにかく凄くて、殺人とか麻薬売買とか最低でも刑期14年。
差別的な見方でしょうが、ようこんな人たちが芝居に没頭できたなぁと感心。
出所してから俳優になった人もいて、それには客席から「マジかよ!?」的な笑いも起きていました。
そこまで演技に取り憑かれるなんてと思うものの、
舞台を終えて独房に戻る彼らを見れば、生き甲斐になっていたんだとわかります。
人は自分自身を演じている。
そんな『アルバート氏の人生』の台詞も思い出しました。