『人生はマラソンだ!』(原題:De Marathon)
監督:ディーデリック・コーパル
出演:ステファン・デ・ワレ,マルティン・ヴァン・ワールデンベルフ,フランク・ラマース,
マルセル・ヘンセマ,ミムン・オアイッサ,アリーアネ・シュルター他
梅田で3本ハシゴした日曜日の翌日、
ダンナが仕事帰りに京都へ行くことになったので晩ごはんの用意不要。
ダンナの箕面への帰着時間は23時すぎと思われるため、
私は映画を2本観られそうな予感。うひっ。
ということで、私は終業後に新御堂筋をかっ飛ばして梅田へ。
梅田スカイビル近くには18時以降100円/hになるコインパーキングがあり、
ここならば5時間駐めても500円、電車で行くより安上がり。
しかも終映後30分あれば家までたどり着けるのでした。
振り返ってみると4カ月半ぶりのシネリーブル梅田。
最近シネコンで観ることが多かったので、久々のミニシアターに安堵。
でも、シネリーブル梅田も今やスクリーン4つですから、
もはやミニシアターとは呼べないかも。
2012年のオランダ作品。
本国では観客動員数30万人を超える大ヒットを記録したそうです。
ロッテルダムで自動車の修理工場を営むギーアは、
妻と反抗期にある息子の3人暮らし。
従業員は旧知のレオ、キース、ニコという中年怠け者トリオと、
エジプトからの移民で脚に障害を持つ真面目な青年ユース。
ギーアと怠け者トリオの4人はほとんど仕事をせず、
ビールにコーヒーに菓子を摂り放題、ダーツやカードゲームに没頭し、
きちんと仕事しているのはユースだけ。
お気楽に見える4人だが、それぞれに悩みがある。
ギーアは工場が傾きかけていることを誰にも言えないうえに、
このところ体調不良でたまに吐血している。
レオには若い妻がいるが、この妻が赤ん坊をネグレクト気味。
夜泣きする赤ん坊をあやしつづけて徹夜になることも。
キースは敬虔なクリスチャンの妻に抑え込まれ、
日曜日にどんな予定があろうとも礼拝を休むことは許されない。
ニコはゲイであることをカミングアウトできずにいる。
ある日、工場の税金滞納の事実が発覚。
今までみんなに打ち明けられなかったことを詫びるギーア。
税金を払えなければ、工場を畳まなければならない。
どうにかする手立てはないものかと悩んでいると、
かつてマラソン選手だったというユースからポロリと話が。
半年後に開催されるロッテルダム・マラソンに出場し、
スポンサーを獲得すればいいと思いつくのだが……。
窮地に追い込まれた冴えない男たちが頑張る。
ヨーロッパのその手の作品の代表といえば『フル・モンティ』(1997)。
本作も同じ趣を想像して観に行ったのですが、序盤はイライラ。
だってみんなものすごく自分勝手で傲慢、毎日ただダラダラ。
真面目に働く青年に差別的な言葉をばんばん投げつけるし。
もう少しカッコイイおじさんたちなら見ていて楽しいのでしょうが、
修復不可能と思えるメタボ腹だったりザンバラ髪だったり、
応援しようという気にちっともなれません。
どうしてこれが本国では大ヒットしたのか。
想像するに、登場人物に自分を重ね合わせるオッサンが多いんだろうなぁなどと思いつつ、
そんな登場人物たちのことがちょっと可愛く見えてくるのは中盤以降。
ギーアが怒鳴りつけてばかりだった息子に「俺のことを尊敬しなくてもいい。
だが、俺はおまえのことを誇りに思う」というくだりにはしんみり。
「子どものことがわからない、でもわかりたい」という一節も思い出しました。
メタボのオッサンが走る話としては、
個人的には『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』(2007)のほうが好き。
でも、「走れば自分を発見することができると言うけれど、
そんなのは嘘だ」というユースの言葉にクスッ、
走る人の気持ちがちょっぴり覗けた気がします。
道は自分で決めるしかない。
監督:ディーデリック・コーパル
出演:ステファン・デ・ワレ,マルティン・ヴァン・ワールデンベルフ,フランク・ラマース,
マルセル・ヘンセマ,ミムン・オアイッサ,アリーアネ・シュルター他
梅田で3本ハシゴした日曜日の翌日、
ダンナが仕事帰りに京都へ行くことになったので晩ごはんの用意不要。
ダンナの箕面への帰着時間は23時すぎと思われるため、
私は映画を2本観られそうな予感。うひっ。
ということで、私は終業後に新御堂筋をかっ飛ばして梅田へ。
梅田スカイビル近くには18時以降100円/hになるコインパーキングがあり、
ここならば5時間駐めても500円、電車で行くより安上がり。
しかも終映後30分あれば家までたどり着けるのでした。
振り返ってみると4カ月半ぶりのシネリーブル梅田。
最近シネコンで観ることが多かったので、久々のミニシアターに安堵。
でも、シネリーブル梅田も今やスクリーン4つですから、
もはやミニシアターとは呼べないかも。
2012年のオランダ作品。
本国では観客動員数30万人を超える大ヒットを記録したそうです。
ロッテルダムで自動車の修理工場を営むギーアは、
妻と反抗期にある息子の3人暮らし。
従業員は旧知のレオ、キース、ニコという中年怠け者トリオと、
エジプトからの移民で脚に障害を持つ真面目な青年ユース。
ギーアと怠け者トリオの4人はほとんど仕事をせず、
ビールにコーヒーに菓子を摂り放題、ダーツやカードゲームに没頭し、
きちんと仕事しているのはユースだけ。
お気楽に見える4人だが、それぞれに悩みがある。
ギーアは工場が傾きかけていることを誰にも言えないうえに、
このところ体調不良でたまに吐血している。
レオには若い妻がいるが、この妻が赤ん坊をネグレクト気味。
夜泣きする赤ん坊をあやしつづけて徹夜になることも。
キースは敬虔なクリスチャンの妻に抑え込まれ、
日曜日にどんな予定があろうとも礼拝を休むことは許されない。
ニコはゲイであることをカミングアウトできずにいる。
ある日、工場の税金滞納の事実が発覚。
今までみんなに打ち明けられなかったことを詫びるギーア。
税金を払えなければ、工場を畳まなければならない。
どうにかする手立てはないものかと悩んでいると、
かつてマラソン選手だったというユースからポロリと話が。
半年後に開催されるロッテルダム・マラソンに出場し、
スポンサーを獲得すればいいと思いつくのだが……。
窮地に追い込まれた冴えない男たちが頑張る。
ヨーロッパのその手の作品の代表といえば『フル・モンティ』(1997)。
本作も同じ趣を想像して観に行ったのですが、序盤はイライラ。
だってみんなものすごく自分勝手で傲慢、毎日ただダラダラ。
真面目に働く青年に差別的な言葉をばんばん投げつけるし。
もう少しカッコイイおじさんたちなら見ていて楽しいのでしょうが、
修復不可能と思えるメタボ腹だったりザンバラ髪だったり、
応援しようという気にちっともなれません。
どうしてこれが本国では大ヒットしたのか。
想像するに、登場人物に自分を重ね合わせるオッサンが多いんだろうなぁなどと思いつつ、
そんな登場人物たちのことがちょっと可愛く見えてくるのは中盤以降。
ギーアが怒鳴りつけてばかりだった息子に「俺のことを尊敬しなくてもいい。
だが、俺はおまえのことを誇りに思う」というくだりにはしんみり。
「子どものことがわからない、でもわかりたい」という一節も思い出しました。
メタボのオッサンが走る話としては、
個人的には『ラン・ファットボーイ・ラン 走れメタボ』(2007)のほうが好き。
でも、「走れば自分を発見することができると言うけれど、
そんなのは嘘だ」というユースの言葉にクスッ、
走る人の気持ちがちょっぴり覗けた気がします。
道は自分で決めるしかない。