夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『マレフィセント』

2014年07月12日 | 映画(ま行)
『マレフィセント』(原題:Maleficent)
監督:ロバート・ストロンバーグ
出演:アンジェリーナ・ジョリー,シャールト・コプリー,エル・ファニング,サム・ライリー,
   イメルダ・スタウントン,ジュノー・テンプル,レスリー・マンヴィル他

興行ランキング1位を爆走しつづけていた『アナと雪の女王』
ついに引きずり下ろしたのが本作。
たぶんロングランになるだろうし、後回しでいいやと思っていたら、
ダンナが台湾からのお客さんと急に飲み会だと言う。
また1本だけなら映画を観て帰れる~と109シネマズ箕面へ。

ディズニーのダークファンタジー。
変化球といえども残虐なシーンは相変わらずないだろうという予想を裏切り、
あら、ディズニーでもこんな死に方させるんだと、ちょっと嬉し。
嬉しいなんて言ってすみません。

昔々のこと、貪欲な王が支配する愚かな人間の国がありました。
その隣には、不思議な生き物と妖精たちが幸せに暮らすムーア国がありました。
ムーア国を守護するのは、素晴らしい翼を持つ妖精マレフィセント。

恐ろしい生き物が住むという噂のムーア国には人間は近づきません。
しかし、ある日、人間の少年ステファンが宝石を盗みにムーア国へ。
マレフィセントはステファンに宝石を返すように説き伏せ、それからしばしば会うように。
人間と妖精の垣根を越えて心を、愛を通わせるようになります。

ところがステファンはやはり人間。
いつしか城で暮らすのだという野望を募らせ、マレフィセントと疎遠に。

ムーア国を手に入れたい王は、兵を率いてムーア国を襲うも失敗。
ムーア国を奪うには、どうしてもマレフィセントを殺さねばなりません。
そこで王は、マレフィセントを殺した者に自分の娘を娶らせると約束。
ステファンは昔の気持ちを取り戻したと偽り、マレフィセントに会いに行きます。

ステファンを信じるマレフィセント。
薬を盛られて眠っている間に、ステファンはマレフィセントの翼を切り取ります。
翌朝目覚めたマレフィセントは悲しみで気も狂わんばかり。

王位を継承したステファンに長女オーロラ姫が誕生。
盛大なお祝いのパーティーに乗り込んだマレフィセントは、
「オーロラ姫は誰からも愛されて育つ。しかし16歳の誕生日に永遠の眠りに落ちるだろう。
それを解くことができるのは真実の愛のキスだけ」という呪いをかけます。

呪いが成就することを恐れたステファンは、オーロラ姫を3人の妖精に託し、
16歳の誕生日を過ぎるまで城から遠く離れた森で育てるようにと命じるのですが……。

予告編を観るたびに、頬骨高すぎるやろアンジェリーナ・ジョリー、と思っていましたが、
役柄にピッタリで、いい感じに恐ろしくて妖艶。
マレフィセントに命を救われて仕えるカラスくんとのやりとりが可笑しい。

ちなみにこのカラスのディアヴァル役であるサム・ライリーは、
『ラッシュ/プライドと友情』でニキ・ラウダ夫人を演じたアレクサンドラ・マリア・ララの旦那様。
ステファン役のシャールト・コプリーは『第9地区』(2009)のイメージが強すぎて、
王を演じていてもエビ人間に見えてしまうのでした。

ついでに、妖精のうちのひとりは『ヴェラ・ドレイク』(2004)のイメルダ・スタウントン。
「女なら、言われてみたいこんな台詞」を言われていたその人が、
ずぶ濡れにされる、顔あおくされるでワラけます。

これだけあらすじを書いたら全部ネタバレも同然、最後まで言っちゃいます。
『アナと雪の王女』を観た人なら、「もしや同じオチ?」と想像するでしょう。
そしてそのとおり、真実の愛は何も男女の恋愛に限らない。

先週の興行ランキング1位は本作、2位は『オール・ユー・ニード・イズ・キル』
私は後者のほうがやっぱり好きですが、
でも、アナ雪より断然マレフィセントだなぁ。

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