夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『劇場版 テレクラキャノンボール 2013』

2015年03月01日 | 映画(た行)
『劇場版 テレクラキャノンボール 2013』
監督:カンパニー松尾
出演:カンパニー松尾,バクシーシ山下,ビーバップ・みのる,タートル今田,
   梁井一,嵐山みちる,平沢大輔,神谷まゆ,新山かえで他

トータルでこの日4本目に観た作品のことを書く前に、
先日DVDで観た本作のことを書かなければなりません。

1997年に始まった松尾監督の人気AVシリーズ『テレクラキャノンボール』は、全部で600分、
その番外編というのか、『裏テレクラキャノンボール』は240分。
裏じゃないほうの600分を劇場版として132分に編集して上映したら異例の大ヒット。
私はこれが昨年ナナゲイで上映されていたのを知らず、
『映画秘宝』の2014年度ベストテン9位にランキングされているのを見て愕然としました。
こんなAV作品はナナゲイといえども夜の回のみの上映だったでしょうし、
知っていたからと言って観に行けたかどうかはわかりませんが、ふ、不覚。

で、その大ヒットのおかげで生まれた企画ものがシネ・リーブルで上映中。
それを観に行く前にこれを観ておかなきゃあかんやろと、買いましたがな、DVD。
嗚呼、こんなものをAmazonで買ってしまったら、
また「あなたへのオススメ」的な欄に妙な作品が表示されるにちがいない。(--;

以下、下ネタ満載、お下劣きわまりない表現もあるので、
その類が駄目な方は読まないでください。

まずは「テレクラキャノンボール」とはどういうシリーズかと言いますと。
AV監督やAV男優、AVメーカー社員が自前の車やバイクに乗り、
東京から札幌まで、ナンパ、テレクラ、出会い系喫茶などを駆使して、
現地の素人とのハメ録りを目論見ながら進むレースです。

まずは現地入りした着順でポイントが与えられ、
あとはさまざまなボーナスポイントが付与されます。
たとえば、お相手の素人さんの顔を映してOKとの了解をもらえたらポイントプラス。
行為中に「あなたがいちばん」と言わせたらまたまたポイント。
カップルと3Pできたらポイントなどなど、ほかにもいろいろありますが、
これ以上は眉をひそめられそうなので書きません。

ポイントがマイナスになる場合もあるんです。
40歳以上はポイントマイナス。失敬な。『滝を見にいく』のおばちゃんたちが怒るぞ。
まぁ、40過ぎたら全員おなじなわけですが。(^^;
お相手3人の年齢を足し算して100歳を超えたらマイナス。
「しゃかしゃか発射」もマイナスで、これ何よと思ったら、要は相手ではイケなくて、
自分の手を使ってイッたらマイナスというものでした。

もう可笑しいのなんのって。
いいところは、ルールを主催者(松尾監督)がひとりで決めているわけではなく、
すべて参加者全員で決めているところ。
そして、相手に何かをやらせるということはほとんどなくて、
参加者側がやらなければならないというところだと思いました。
書くのがもっとも躊躇われるスカトロ系もボーナスポイントにあります。
お○っこを飲んだらとかう○こを食べたらとか。
相手にさせられたらではなく、自分たちがそれをしたら、なんですよね。

ハメ録りに成功した相手の容姿は、こんな相手でイケますか?という人が大半。
イケなくて、なんとかしようと苦心するさまも可笑しくて抱腹絶倒。
AVというとエロだけだと思っている女性にも観てほしい作品だったりします。
冒頭、「ヌキに特化していないので、パンツを降ろさずにご覧ください」とテロップが出るほどですし。
パンツ降ろして待機してもムリだと思われます。(^^;

意外にも終盤にホロリとする場面もあり、
私はどうしてAVを観て涙ぐんでいるんだと笑ってしまいました。

劇場で観られなかったのは悔やまれますが、
こうして無事DVDをゲットして鑑賞、続編の劇場鑑賞に臨んだのでした。

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