夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『イントゥ・ザ・ウッズ』

2015年03月28日 | 映画(あ行)
『イントゥ・ザ・ウッズ』(原題:Into the Woods)
監督:ロブ・マーシャル
出演:メリル・ストリープ,ジョニー・デップ,エミリー・ブラント,ジェームズ・コーデン,
   アナ・ケンドリック,クリス・パイン,トレイシー・ウルマン,リラ・クロフォード,
   ダニエル・ハットルストーン,マッケンジー・マウジー,ビリー・マグヌッセン他

TOHOシネマズなんばで3本ハシゴの3本目。
前述の『イミテーション・ゲーム/エニグマと天才数学者の秘密』とどちらを先に観るか迷い、
こっちのほうが楽しい気分で帰れそうだからこっちを最後にしたけれど、
予告編から想像していたほどはそんな気分になれなくて、ちょっと残念。

子どもが欲しくてたまらないのに、ずっと恵まれないままのパン屋の夫婦。
ある日、隣家に住む魔女から、子どもを授からない理由を聞かされる。
それはパン屋の夫の父親が、魔女の家の庭から物を盗んだせいで呪いをかけられたから。
呪いを解きたければ、森の中から以下の4つを見つけて持ち帰れと魔女が告げる。

1.ミルクのように真っ白な牛
2.血のように赤いずきん
3.トウモロコシのように黄色い髪
4.金色に輝く靴

3日以内に持ち帰れなければ、生涯子どもは授かれないと。
パン屋の夫婦は大慌てで森の中へ駆け込むのだが……。

グリムなどの童話のキャラクター総出演。
真っ白な牛は“ジャックと豆の木”のジャック。
赤いずきんは“赤ずきん”の赤ずきん。
黄色い髪は“ラプンツェル”のラプンツェル。
金色の靴は“シンデレラ”のシンデレラ。
魔女が要求しているのは、そんなキャラクターたちの所有物。
みんなワケありで森の中に紛れ込み、パン屋夫婦と遭遇します。

設定は非常におもしろく、ワクワクするものでしたが、なんだか拍子抜け。
子ども向けかと言うとそんなことはありません。
それぞれの身内で呆気なく死ぬ人多数だし、
赤ずきんちゃんはオオカミ役でわずかに出演のジョニー・デップの皮を剥ぐし。

役者陣も私は好きな人多し。
特に嬉しかったのは、パン屋の妻役のエミリー・ブラントとシンデレラ役のアナ・ケンドリック
『はじまりのうた』でヒロインの気の好い男友だちを演じていたジェームズ・コーデンもパン屋の夫役でいい感じ。
シンデレラの王子役のクリス・パインはやはりタイプではないけれど、
こういう役も案外できるのねと見とれました。

設定よし、役者よし、ならば何がイマイチだったの。
テンポかなぁ。歌をしつこく感じて寝そうになったこと何度か。

森に入れば大人の事情が蠢めきます。
全員にとって最善策を考えているようでありながら、
実は自分中心に考えているところは非常に興味深い。
そういう意味では、やはりおもしろい作品なのかも。
でもほら、ディズニーですから。ディズニーっぽくないんだもん。(--;

そうそう、この日ハシゴした3本、すべて字幕は松浦美奈さんでした。

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