『ソロモンの偽証 前篇・事件』
監督:成島出
出演:藤野涼子,板垣瑞生,石井杏奈,清水尋也,富田望生,前田航基,望月歩,
佐々木蔵之介,夏川結衣,永作博美,黒木華,田畑智子,松重豊,小日向文世他
先週、ダンナが飲み会で遅くなる日、仕事帰りに109シネマズ箕面にて。
これがなんらかの割引のある日なら嬉しいけれど、
なぁんにもない木曜日、前売り券も買っていないから、久々の定価にて。
先月のいつだったか、1日限定で前後篇一気に上映していたことがありました。
どうにも都合のつかない時間帯でしたが、どの劇場も大盛況だったようで。
すでに後篇も観た人がうらやましい。
宮部みゆきの文庫本にして全6巻の原作は未読です。
できれば先に読みたかったけれど、なんとなく続き物は同月内に読みたい私、
3月中に6巻読む自信がなく、今月は手を出さずに鑑賞に至りました。
登場人物と主演女優が同姓同名ってどういうことよと思ったら、
史上最大規模のオーディションで主役を勝ち取った少女が本名を伏せて役名でデビューとは、
なんとも宣伝効果の大きな方法で。
東京の区立城東第三中学校。
かつてそこにかよっていた中原(旧姓・藤野)涼子(尾野真千子)は、
教師として母校に赴任することに。
初出勤の日、新任の校長である上野素子(余貴美子)の求めに応じ、
同校で「伝説」となっている「校内裁判」について語り始める。
バブルがはじける直前の1990年、大雪が積もるクリスマスの朝。
2年A組の藤野涼子(藤野涼子)と野田健一(前田航基)は、
学校で飼っているウサギの世話をするために早朝に登校。
そして、校舎脇の雪に埋もれた同級生・柏木卓也(望月歩)を発見する。
警察の調べにより、卓也は屋上から飛び降り自殺したと断定されるが、
後日、涼子や学校宛に卓也は自殺ではなく殺されたのだという「告発状」が届く。
多くの生徒の中から涼子が送り先に選ばれたのは、
おそらく涼子の父親・剛(佐々木蔵之介)が刑事だから。
剛とその部下の佐々木玲子(田畑智子)は校長の津崎正男(小日向文世)と相談。
生徒の不安を煽らないよう、この件は他言しないと決める。
しかし、告発状はマスコミにも送りつけられていた。
告発状で殺人犯として名指しされた大出俊次(清水尋也)の家にはマスコミが押しかけ、
気の荒い俊次の父親と揉めに揉める。
実は告発状の送り主は、俊次にいじめられていた三宅樹里(石井杏奈)と浅井松子(富田望生)。
問題が大きくなる様子を見て樹里はほくそ笑む。
一方、涼子らの担任・森内恵美子(黒木華)もまた告発状の受け取り人だとされていたが、
森内はそんなものは受け取っていないと主張する。
宛名に森内の名前が書かれているのに破り捨てられていた告発状が発見され、
森内は心ない教師として白い目で見られる。
マスコミに振り回されたうえに、カウンセリングという名目で佐々木から聴取される生徒たち。
生徒を守ると言いながら、学校は事件をまるでなかったことのように扱う。
一向に真実を明らかにしようとしない大人に業を煮やした涼子は、
卓也の友人だった他校生の神原和彦(板垣瑞生)と知り合ったのをきっかけに、
自分たちの力で事件を追求しようと決意するのだが……。
常々エンターテインメント性に富んでいると思っている成島出監督。
しかしなんだかこれは富みすぎていて、最初はちょっと違和感。
遺体の凍った顔を映し出したり、心霊写真もどきが出てきたり、
頭から血を流して這いつくばる市川実和子や、暗闇に顔を出す永作博美がホラー並みに怖くて、
ギョッとしつつ笑ってしまったシーンも。
ちょっとミーハーすぎやしないかと思うと同時に、
手をつけていなかった原作ですが、これを観たら気になって気になって。
で、数日前に読み始めました、原作を。
そうしたら、やっぱりエラかったです、成島監督。
原作からパッパッと必要最小限の部分を抜き取り、
登場人物がそれぞれ抱える心の闇や家庭の問題を上手く取捨選択、変更。
続編を観ずにはいられない1本に仕上げているんですねぇ。
涼子らの良き味方となるバスケ部顧問に松重豊。
相変わらずいい味で光っています。
夏川結衣の外見のオバサン化がちょっぴり寂しい気もする今日この頃。
後篇も楽しみです。
監督:成島出
出演:藤野涼子,板垣瑞生,石井杏奈,清水尋也,富田望生,前田航基,望月歩,
佐々木蔵之介,夏川結衣,永作博美,黒木華,田畑智子,松重豊,小日向文世他
先週、ダンナが飲み会で遅くなる日、仕事帰りに109シネマズ箕面にて。
これがなんらかの割引のある日なら嬉しいけれど、
なぁんにもない木曜日、前売り券も買っていないから、久々の定価にて。
先月のいつだったか、1日限定で前後篇一気に上映していたことがありました。
どうにも都合のつかない時間帯でしたが、どの劇場も大盛況だったようで。
すでに後篇も観た人がうらやましい。
宮部みゆきの文庫本にして全6巻の原作は未読です。
できれば先に読みたかったけれど、なんとなく続き物は同月内に読みたい私、
3月中に6巻読む自信がなく、今月は手を出さずに鑑賞に至りました。
登場人物と主演女優が同姓同名ってどういうことよと思ったら、
史上最大規模のオーディションで主役を勝ち取った少女が本名を伏せて役名でデビューとは、
なんとも宣伝効果の大きな方法で。
東京の区立城東第三中学校。
かつてそこにかよっていた中原(旧姓・藤野)涼子(尾野真千子)は、
教師として母校に赴任することに。
初出勤の日、新任の校長である上野素子(余貴美子)の求めに応じ、
同校で「伝説」となっている「校内裁判」について語り始める。
バブルがはじける直前の1990年、大雪が積もるクリスマスの朝。
2年A組の藤野涼子(藤野涼子)と野田健一(前田航基)は、
学校で飼っているウサギの世話をするために早朝に登校。
そして、校舎脇の雪に埋もれた同級生・柏木卓也(望月歩)を発見する。
警察の調べにより、卓也は屋上から飛び降り自殺したと断定されるが、
後日、涼子や学校宛に卓也は自殺ではなく殺されたのだという「告発状」が届く。
多くの生徒の中から涼子が送り先に選ばれたのは、
おそらく涼子の父親・剛(佐々木蔵之介)が刑事だから。
剛とその部下の佐々木玲子(田畑智子)は校長の津崎正男(小日向文世)と相談。
生徒の不安を煽らないよう、この件は他言しないと決める。
しかし、告発状はマスコミにも送りつけられていた。
告発状で殺人犯として名指しされた大出俊次(清水尋也)の家にはマスコミが押しかけ、
気の荒い俊次の父親と揉めに揉める。
実は告発状の送り主は、俊次にいじめられていた三宅樹里(石井杏奈)と浅井松子(富田望生)。
問題が大きくなる様子を見て樹里はほくそ笑む。
一方、涼子らの担任・森内恵美子(黒木華)もまた告発状の受け取り人だとされていたが、
森内はそんなものは受け取っていないと主張する。
宛名に森内の名前が書かれているのに破り捨てられていた告発状が発見され、
森内は心ない教師として白い目で見られる。
マスコミに振り回されたうえに、カウンセリングという名目で佐々木から聴取される生徒たち。
生徒を守ると言いながら、学校は事件をまるでなかったことのように扱う。
一向に真実を明らかにしようとしない大人に業を煮やした涼子は、
卓也の友人だった他校生の神原和彦(板垣瑞生)と知り合ったのをきっかけに、
自分たちの力で事件を追求しようと決意するのだが……。
常々エンターテインメント性に富んでいると思っている成島出監督。
しかしなんだかこれは富みすぎていて、最初はちょっと違和感。
遺体の凍った顔を映し出したり、心霊写真もどきが出てきたり、
頭から血を流して這いつくばる市川実和子や、暗闇に顔を出す永作博美がホラー並みに怖くて、
ギョッとしつつ笑ってしまったシーンも。
ちょっとミーハーすぎやしないかと思うと同時に、
手をつけていなかった原作ですが、これを観たら気になって気になって。
で、数日前に読み始めました、原作を。
そうしたら、やっぱりエラかったです、成島監督。
原作からパッパッと必要最小限の部分を抜き取り、
登場人物がそれぞれ抱える心の闇や家庭の問題を上手く取捨選択、変更。
続編を観ずにはいられない1本に仕上げているんですねぇ。
涼子らの良き味方となるバスケ部顧問に松重豊。
相変わらずいい味で光っています。
夏川結衣の外見のオバサン化がちょっぴり寂しい気もする今日この頃。
後篇も楽しみです。