夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『orange オレンジ』

2015年12月19日 | 映画(あ行)
『orange オレンジ』
監督:橋本光二郎
出演:土屋太鳳,山崎賢人,竜星涼,山崎紘菜,桜田通,清水くるみ,
   鶴見辰吾,真野恵里菜,森口瑤子,草村礼子他

ほぼ同時期に予告編が流れていた『レインツリーの国』と『orange オレンジ』。
前者は予告編を観るたびに、私これムリ、絶対ムリ~っ!とゲンナリしていたのに対し、
後者つまり本作は観るたびに胸キュンキュン。ええ年してすみません。
どちらも青春ラブストーリーなのに、私にとって何がどうちがうというのか。

原作は高野苺の同名少女漫画。これも『別冊マーガレット』掲載作品。
好きだと思えば別マばかり。いくつになっても趣味は変わらん。
高野苺は1986(昭和61)年生まれ、若っ。B型ということに親近感が湧きます。

日曜日の朝イチに1本だけ、TOHOシネマズ伊丹にて。
まわりはほとんど女子中高生でした。

長野県松本市に暮らす16歳の高宮菜穂(土屋太鳳)、今日から高校2年生。
彼女のもとへ1通の手紙が届く。差出人は10年後の26歳の自分。
たちの悪い冗談かと思ったが、手紙に書かれているとおりのことが次々と起こる。

その日やってきた転校生・成瀬翔(山崎賢人)を菜穂は好きになる。
そして10年後の世界に翔は存在せず、1年後に死んでしまうと言うのだ。
どうか10年後にも翔がいるように、未来に後悔しなくて済むようにしてほしいと。
どう行動すれば翔の死を防げるかがその手紙には綴られていた。

引っ込み思案の菜穂だが、同級生で快活な須和弘人(竜星涼)、
茅野貴子(山崎紘菜)、萩田朔(桜田通)、村坂あずさ(清水くるみ)と仲良し。
菜穂を含む5人はすぐに翔と仲良くなる。

手紙が本物であることを確信した菜穂は、
翔のいない未来を変えようと足を踏み出すのだが……。

土屋太鳳ちゃん可愛すぎる。山崎賢人くんもイイ。
ということは単に主役コンビの顔の好みが作品の好き嫌いにも大きく作用するのかも。
が、やっぱりそれだけではないでしょう。
土屋太鳳がひたむきにがんばる姿はそれほど「がんばってるアピール」が強くない。
ただちょっと気になったのは彼女のしゃべり方。もともとこんなでしたっけ。
作った声を出しているように感じられ、普通にしゃべってくれたらいいのにと思いました。

自分が母親を死に至らしめたと思い詰めている翔。
彼の心を仲間たちが救えるか。
ベタやなぁと思うけど、ここは素直に感動しておかなければ。
何人か「泣きすぎやろ」とツッコミたくなる女子高生がいましたが、
それに混じって泣いている私のほうがたぶん可笑しい。

原作を読んでいないので、ほ~、そうだったのかと驚いたシーンも。
ビミョーなハッピーエンドも安直でなくていいですね。

ただし、死にたくなっても車の前に飛び出すのはやめましょう。
轢いてしまった人にものすごい重荷を背負わせることになるから。
それはみんなで分けて持てないから。

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