夜な夜なシネマ

映画と本と音楽と、猫が好き。駄作にも愛を。

『3泊4日、5時の鐘』

2015年12月03日 | 映画(さ行)
『3泊4日、5時の鐘』
監督:三澤拓哉
出演:小篠恵奈,杉野希妃,堀夏子,中崎敏,柳俊太郎,福島珠理,二階堂智他

シネ・リーブル梅田で3本ハシゴすることはあきらめて、
まずはシネ・リーブル神戸で前述の『パリ3区の遺産相続人』を鑑賞。
その後どこで何を観るのか迷いつつ、
以前から気になっていた元町映画館まで足を伸ばすことにしました。

なにしろ初めての劇場なので、向かうときからワクワク。
南京町の中華街は観光客でごった返しています。
元祖豚まん専門店の“老祥記”には長蛇の列。
元町商店街の“観音屋”にも行列ができていて、とにかく人だらけ。

商店街の四番街まで歩けばすぐに目に入る元町映画館。
ちょうど本作の前に上映されていた『劇場版 女子の事件は大抵、トイレで起こるのだ。』が終わったばかり。
2階でサイン会があるらしく、どやどやと会場へ向かうお客さんたち。
実はこの『女子の事件は―』も同日に観ようかどうしようか悩んだのですが、
12月2日にDVDレンタル開始と知ってやめてしまった作品。
で、TSUTAYA DISCASから昨日すでに手元に届いています。

ちょっと気になる杉野希妃。
演じることが専門の女優と思いきや、キム・ギドク監督とも関わりのある人。
出演作ではプロデューサーを兼任していることがほとんど、
自らメガホンを取った作品も多数で、やり手な感じです。

湘南・茅ヶ崎。
老舗旅館の茅ヶ崎館を切り盛りするのは長女・理沙(堀夏子)。
見るからにチャラい理沙の弟・宏太(柳俊太郎)もそれなりに手伝っているが、
なんといっても頼りになるのはバイトの大学生・知春(中崎敏)。

夏休み、知春が専攻する考古学のゼミ合宿参加者が茅ヶ崎館へ。
同日、理沙が以前勤めていた会社の元同僚、花梨(小篠恵奈)と真紀(杉野希妃)も来館。
数日後におこなわれる理沙の結婚パーティーに参加するためだ。

せっかくの休みなんだから男のひとりでもひっかけなきゃと言う花梨。
茅ヶ崎へ来ても仕事のことが気になって仕方ない真紀。
同僚といえども正反対のふたりが相容れるわけもなく、
知春にちょっかいを出したり勝手な振る舞いに走ったりする花梨に真紀はイライラ。

そんな折り、ゼミ合宿を引率する教授・近藤(二階堂智)が遅れてやって来る。
近藤のかつての教え子だった真紀は、近藤に会うなりご機嫌になり……。

ネタバレです。

知春に片想いする学生・彩子(福島珠理)もいて、花梨の態度にやきもき。
真紀は近藤に好意を抱いていて、だけど近藤は理沙と浮気。
何角関係やねんというぐらいぐちゃぐちゃで、爽やかにドロドロ(笑)。
実際にありそうな話ではあるのに、演技がわりと素人くさいのと、
半端にドロドロしているせいで私はのめり込めず。

もともとお高くとまっている感のある役が多い杉野希妃。
本作でもそんな感じで、女性陣には共感できるところなし。
口数少ない純情な知春はちょっといい感じです。
主人公らと同年代で、かつ茅ヶ崎になじみのある人なら面白く観られるかと。

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする