《か》
『間奏曲はパリで』(原題:La Ritournelle)
2013年のフランス作品。
原題は英語で“routine”、すなわちルーチン。
『ウィークエンドはパリで』があったかと思えばこれも。
どうしてみんなこんなにパリが好き?
フランス・ノルマンディーの田舎町で畜産業を営む熟年夫婦。
無骨な夫グサヴィエとの日々を退屈に感じるようになった妻ブリジットは、
ある日、イケメンの青年スタンと意気投合。
久しぶりにときめいたブリジットは、夫に嘘をついてパリへひとり旅。
スタンが勤める店に偶然を装って押しかけるのだが……。
私が大の苦手なオバハンの妄想系で始まり、最初のうちはキモイだけ。
途中でやめようかと思ったら、ブリジットが序盤でスタンに見切りをつけたため、
それ以上キモくならずに済みました(笑)。
とはいうものの、大女優イザベル・ユペールとベテラン男優を配しておいて
こんなグダグダなだけかよというつまらなさ。ラストはちょっとだけ○。
《き》
『近キョリ恋愛』
2014年の日本作品。
やめておけばいいものを、熊澤尚人監督の名前に惹かれて観てしまいました。
クールな秀才・枢木ゆに(小松菜奈)は、英語だけが若干苦手。
他の教科は満点近く、成績は常に学年トップ。
そんなゆにの英語の成績も上げようではないかと、
赴任してきたばかりの英語教師・櫻井ハルカ(山下智久)から放課後に補習授業を受けることに。
イケメンの自信家で、モテモテだけど冷たい物の言い方をするハルカにゆには反発。
しかしいつのまにかハルカのことを好きになってしまう。
ゆにと同居する保護者代わりの数学教師・明智数馬(新井浩文)はゆにのことを心配するのだが……。
観なきゃよかったということはありませんが、山Pってもう30歳ですよね。
こんな台詞、よう言うわと見ているこっちが照れてしまう。
あまりに恥ずかしくて直視できないこと多数。目の保養にはなりました。
《く》
『靴職人と魔法のミシン』(原題::The Cobbler)
2014年のアメリカ作品。
『扉をたたく人』(2007)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』(2011)の監督で、
『ミリオンダラー・アーム』(2014)の脚本家、
トム・マッカーシーがアダム・サンドラーを主演に迎えて。
ニューヨークの下町にたたずむ小さな靴修理店の四代目マックス。
先代の父はずいぶん前に蒸発し、マックスは年老いた母と二人暮らし。
隣の床屋の主人が心配してくれるが、単調な毎日に張りはなく、人生投げやり。
ある日、愛用していた電動ミシンが壊れたため、
物置部屋に眠っていた旧式ミシンで客の靴底を張り替える。
客が引き取りに来るのを待つ間に、何気なく靴に足を入れてみてビックリ。
鏡に映るマックスの姿は、靴の持ち主の姿に変わっていた。
どうやらその旧式ミシンで修理した靴を履くと、靴の持ち主に変身できるらしい。
以降、ささやかな楽しみを見つけたかのように、
マックスはさまざまな客の靴を履いては疑似体験を試みるのだが……。
のほほんとしたファンタジーかと思いきや、下町の再開発に絡むトラブル勃発。
客の靴を履いて変身したマックスがそれを解決する過程が面白い。
《け》
『K2 初登頂の真実』(原題:K2: La Montagna Degli Italiani)
2012年のイタリア作品。
世界最高峰のエベレストよりも登頂が難しいと言われる、世界第2位の高峰K2。
1954年、イタリアの登山隊がこのK2の初登攀に成功、
それを果たしたのはアキッレ・コンパニョーニとリーノ・ラチェデッリの2名。
ところがイタリアでは「登頂は隊全体の名誉」として、長い間その名前を公表せず。
しかも初登頂の栄誉をめぐって裁判沙汰にまで発展。偉業の裏にいったい何があったのか。
アルピニストは人格者であると思っていますが、やはり人間。
リーダーに任命されたアキッレが、無鉄砲だけど実力は一番のワルテル・ボナッティに脅威を感じ、
自分が初登頂したいがためにワルテルを貶めようとしたと。
リーノは、仲間を裏切るなんてと思いつつ、アキッレの行為を認めます。
ちょっと抜け駆けとかではなく、未必の故意まであるんだから怖い。
《こ》
『コーヒーをめぐる冒険』(原題:Oh Boy)
2012年のドイツ作品。
親に内緒で大学を辞めてから2年間、そのまま仕送りを受けつづけ、
ベルリンでのんきな毎日を送る青年ニコ。
ある朝、恋人エリの機嫌を損ね、荷物と一緒に追い出されてしまう。
そこから運に見放されたかのように不幸ばかり。
飲酒運転で取り上げられた免許証は返ってこず、ATMにカードが飲み込まれ、
コーヒーショップに寄れば店員との不毛な会話に疲れ、
しかもたった1杯のコーヒーがバカ高く、結局コーヒーは飲めずじまいで……。
邦題からは美味しいコーヒーが出てきそうですが、原題のとおり。
ひとつ不運に見舞われるたびにニコはコーヒーを飲もうとしますが、
コーヒーマシンが壊れていたり、もう片付けたと言われたりして、駄目。
ラストでやっとコーヒーにありついたときもビミョーな空気。
だけど、その表情から、ニコは何かを見つけたと思いたい。
『間奏曲はパリで』(原題:La Ritournelle)
2013年のフランス作品。
原題は英語で“routine”、すなわちルーチン。
『ウィークエンドはパリで』があったかと思えばこれも。
どうしてみんなこんなにパリが好き?
フランス・ノルマンディーの田舎町で畜産業を営む熟年夫婦。
無骨な夫グサヴィエとの日々を退屈に感じるようになった妻ブリジットは、
ある日、イケメンの青年スタンと意気投合。
久しぶりにときめいたブリジットは、夫に嘘をついてパリへひとり旅。
スタンが勤める店に偶然を装って押しかけるのだが……。
私が大の苦手なオバハンの妄想系で始まり、最初のうちはキモイだけ。
途中でやめようかと思ったら、ブリジットが序盤でスタンに見切りをつけたため、
それ以上キモくならずに済みました(笑)。
とはいうものの、大女優イザベル・ユペールとベテラン男優を配しておいて
こんなグダグダなだけかよというつまらなさ。ラストはちょっとだけ○。
《き》
『近キョリ恋愛』
2014年の日本作品。
やめておけばいいものを、熊澤尚人監督の名前に惹かれて観てしまいました。
クールな秀才・枢木ゆに(小松菜奈)は、英語だけが若干苦手。
他の教科は満点近く、成績は常に学年トップ。
そんなゆにの英語の成績も上げようではないかと、
赴任してきたばかりの英語教師・櫻井ハルカ(山下智久)から放課後に補習授業を受けることに。
イケメンの自信家で、モテモテだけど冷たい物の言い方をするハルカにゆには反発。
しかしいつのまにかハルカのことを好きになってしまう。
ゆにと同居する保護者代わりの数学教師・明智数馬(新井浩文)はゆにのことを心配するのだが……。
観なきゃよかったということはありませんが、山Pってもう30歳ですよね。
こんな台詞、よう言うわと見ているこっちが照れてしまう。
あまりに恥ずかしくて直視できないこと多数。目の保養にはなりました。
《く》
『靴職人と魔法のミシン』(原題::The Cobbler)
2014年のアメリカ作品。
『扉をたたく人』(2007)、『WIN WIN ダメ男とダメ少年の最高の日々』(2011)の監督で、
『ミリオンダラー・アーム』(2014)の脚本家、
トム・マッカーシーがアダム・サンドラーを主演に迎えて。
ニューヨークの下町にたたずむ小さな靴修理店の四代目マックス。
先代の父はずいぶん前に蒸発し、マックスは年老いた母と二人暮らし。
隣の床屋の主人が心配してくれるが、単調な毎日に張りはなく、人生投げやり。
ある日、愛用していた電動ミシンが壊れたため、
物置部屋に眠っていた旧式ミシンで客の靴底を張り替える。
客が引き取りに来るのを待つ間に、何気なく靴に足を入れてみてビックリ。
鏡に映るマックスの姿は、靴の持ち主の姿に変わっていた。
どうやらその旧式ミシンで修理した靴を履くと、靴の持ち主に変身できるらしい。
以降、ささやかな楽しみを見つけたかのように、
マックスはさまざまな客の靴を履いては疑似体験を試みるのだが……。
のほほんとしたファンタジーかと思いきや、下町の再開発に絡むトラブル勃発。
客の靴を履いて変身したマックスがそれを解決する過程が面白い。
《け》
『K2 初登頂の真実』(原題:K2: La Montagna Degli Italiani)
2012年のイタリア作品。
世界最高峰のエベレストよりも登頂が難しいと言われる、世界第2位の高峰K2。
1954年、イタリアの登山隊がこのK2の初登攀に成功、
それを果たしたのはアキッレ・コンパニョーニとリーノ・ラチェデッリの2名。
ところがイタリアでは「登頂は隊全体の名誉」として、長い間その名前を公表せず。
しかも初登頂の栄誉をめぐって裁判沙汰にまで発展。偉業の裏にいったい何があったのか。
アルピニストは人格者であると思っていますが、やはり人間。
リーダーに任命されたアキッレが、無鉄砲だけど実力は一番のワルテル・ボナッティに脅威を感じ、
自分が初登頂したいがためにワルテルを貶めようとしたと。
リーノは、仲間を裏切るなんてと思いつつ、アキッレの行為を認めます。
ちょっと抜け駆けとかではなく、未必の故意まであるんだから怖い。
《こ》
『コーヒーをめぐる冒険』(原題:Oh Boy)
2012年のドイツ作品。
親に内緒で大学を辞めてから2年間、そのまま仕送りを受けつづけ、
ベルリンでのんきな毎日を送る青年ニコ。
ある朝、恋人エリの機嫌を損ね、荷物と一緒に追い出されてしまう。
そこから運に見放されたかのように不幸ばかり。
飲酒運転で取り上げられた免許証は返ってこず、ATMにカードが飲み込まれ、
コーヒーショップに寄れば店員との不毛な会話に疲れ、
しかもたった1杯のコーヒーがバカ高く、結局コーヒーは飲めずじまいで……。
邦題からは美味しいコーヒーが出てきそうですが、原題のとおり。
ひとつ不運に見舞われるたびにニコはコーヒーを飲もうとしますが、
コーヒーマシンが壊れていたり、もう片付けたと言われたりして、駄目。
ラストでやっとコーヒーにありついたときもビミョーな空気。
だけど、その表情から、ニコは何かを見つけたと思いたい。