夜な夜なシネマ

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『007 スペクター』

2015年12月05日 | 映画(た行)
『007 スペクター』(原題:Spectre)
監督:サム・メンデス
出演:ダニエル・クレイグ,クリストフ・ヴァルツ,レア・セドゥ,ベン・ウィショー,
   ナオミ・ハリス,デイヴ・バウティスタ,モニカ・ベルッチ,レイフ・ファインズ他

この間の日曜日、TOHOシネマズ梅田にて、封切り前の先行上映を観ました。
本公開は昨日。

“007”シリーズ通算24作目。
監督は前作『007 スカイフォール』(2012)と同じく、サム・メンデス
上映時間148分というのはシリーズ最長なのだそうな。
だけどそんなに長さを感じさせません。

“死者の日”の祭りでにぎわうメキシコシティ。
そこへ単身で乗り込んだジェームズ・ボンドは、凶悪犯スキアラと大立ち回り。
スキアラを仕留めたことによって大規模テロを防いだはずだが、
MI6本部に呼び出され、Mから職務停止を言い渡される。

そんな折り、国家安全保障局の新トップに着任したのがC。
Cはスパイ不要論を掲げ、MI6をMI5に吸収しようと画策中。
メキシコシティでのボンドの大立ち回りがCを優位に押し上げてしまったらしく、
MからもCからも目を付けられたボンドは、表立って活動することができない。

しかし、マネーペニーとQの協力を得てローマへと飛ぶボンド。
スキアラの未亡人ルチアと接触を図ると、
国際的な悪の組織が存在することを突き止めるのだが……。

以前にも書いたとおり、“007”シリーズに詳しくないため、
さまざまな人間関係や敵対組織など、わかっていないところ多数。
それでも面白いんだもの、このシリーズ。
細かいことなんてどうでもいいと思えてきます。

先の読める展開に目新しいトリックがあるわけでもなし。
どこかで見たような話を繋ぎ合わせただけで、
主役がブルース・ウィリスなら何でも“ダイハード”になるのと同様に、
別の話の役名がジェームズ・ボンドなら“007”と言えなくもない。
それでも148分飽きさせずに見せるって凄いやん。

ダニエル・クレイグ、渋い。
ボンドが交代することが決まっているそうで残念。
次のボンドはいったい誰になることやら。
新ボンドが取りざたされるたびに、ふさわしいふさわしくないと物議を醸すのも面白い。
私はこのままダニエル・クレイグでもいいけれど。

ほめるべきところも文句を言うべきところも見つからない。
スケール大きくてかっこよくて面白けりゃ、それで良し。

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