《な》
『流し屋 鉄平』
2015年の東映Vシネマ。
監督は俳優としても活躍する榊英雄、音楽は監督の奥様である榊(橘)いずみ。
ギター片手に夜の街を歩く「流し」の鉄平(寺島進)。
いまどき流しなんて流行らないが、鉄平の歌に勇気づけられたのが朱美(夏菜)。
朱美は歌手になるのをあきらめて郷里に戻っていたところ、
たまたま鉄平の歌を耳にして、ふたたび歌手を目指そうと上京する。
新宿でばったり朱美と再会した鉄平は、朱美が働くショーパブへ。
そのショーパブは大人気音楽プロデューサー・金杉(名高達男)が経営する店だった。
金杉が主催するオーディションで優勝すればメジャーデビューできる。
しかし実は金杉はオーディションの出演者から曲を盗み、
自分の曲として世に出しつづけている悪徳プロデューサーだった。
鉄平と朱美は金杉のゴーストライターを務める光太(高岡蒼甫)と出会うのだが……。
昭和な香り溢れる人情ドラマはいいものです。Vシネマ、万歳!
《に》
『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』(原題:Casse-tete Chinois)
2013年のフランス/アメリカ/ベルギー作品。
セドリック・クラピッシュ監督による青春三部作、
『スパニッシュ・アパートメント』(2002)、『ロシアン・ドールズ』(2005)に続く完結編。
40歳になった作家のグザヴィエは、妻ウェンディ、息子トム、娘ミアとパリに暮らす。
平穏な毎日を送っていたが、親友でレズビアンのイザベルに頼まれ、精子を提供。
その過程でウェンディに正直に相談した辺りから夫婦の関係が怪しくなる。
ニューヨークへ出張だったウェンディは、「好きな人ができた」と言い、グザヴィエに別れを宣言、
さっさと子どもたちを連れてニューヨークへ旅立ってしまう。
子どもたちと会いたくて仕方のないグザヴィエは、自分もニューヨークへ。
グリーンカード取得に向けて奔走するのだが……。
言うなればこれも『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)同様、
十数年の歳月をかけて同じキャストの成長を見守った作品ですよね。
グザヴィエがニューヨークのとある交差点で、
離婚した両親がその昔に彫ったという落書きを見つけるシーンがとてもよかったです。
「僕が望まれてこの世に生まれてきたのだという証がここにある」。
観終わってしみじみ「よかったなぁ」と思える作品でした。
《ぬ》
なし。
「ありません」というのは悔しいのですが、ホントになかったんです。
劇場公開された作品にはもちろんのこと、DVDにもありません。
今年発売されたDVDのうち、「ぬ」で始まる作品は、『濡れた貴婦人』(1984)の再販のみでした。
これは今年DVD化とは言えないから対象外。
AVにだったらいっぱいあるのかしらん。
《ね》
『眠れる森の美女』(原題:Dornroschen)
2008年のドイツ作品を今頃DVD化。
アナ雪やらシンデレラやらのディズニー人気に便乗したのか。
不妊に悩んでいた国王夫妻に、待望の王女ローザが誕生。
祝宴に13人の魔法使いを招待するが、
おもてなしの絶対的ルールである揃いの金の皿を12枚しか用意できず、
最後に到着した13人目の魔法使いツェータを、遅刻を理由に帰すことに。
憤慨したツェータは、「15歳の誕生日に糸車の錘(つむ)が刺さって死ぬ」という呪いをローザにかける。
ほかの魔法使いによって呪いの力は弱められたものの、
「錘が刺さって死なない代わりに、100年の眠りにつく」にとどまる。
国王は全国の錘を没収するが、15歳の誕生日当日、ローザに錘は刺さり、
ローザのみならず、城壁の中にいたすべての者が眠りについてしまい……。
100年が経とうとする頃、隣国の発明好きの王子フレデリクがドローンならぬ鳩にカメラをくっつけ、
空を飛ばしているときに眠れるローザを発見。
みずから発明した気球に乗り、いばらだらけの垣根を越えて城内へ。
王女と見事結ばれるという、なかなか楽しい展開。
王子の護衛や家庭教師など、キャラも際立っていてそこそこ楽しめました。
《の》
『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』(原題:Nicht mein Tag)
2014年のドイツ作品。劇場未公開。WOWOWで放映記録あり。
見たことのある出演者はW主演の片割れ、モーリッツ・ブライブトロイぐらい。
でも観てよかったと思える痛快ムービー。
前科者のナッポは、68年式マスタング“ファストバック”をどうしても手に入れたくて、
銀行に2万ユーロの融資の相談に行く。
見るからに不良中年で定職のないナッポがそんな金を借りられるはずもなく、
生真面目な銀行員ティルに丁重に断られる。
納得できないナッポは、後日その銀行に押し入って2万ユーロ弱を強奪するが、
逃走車の運転手が恐れをなし、ナッポを残してスタコラサッサ。
足のなくなったナッポはティルを人質に取って銀行から脱出。
ティルは自分の車にナッポを乗せるはめになり……。
ミュージシャンになる夢をあきらめて家族のために働いてきたのに、
ナッポに解放されて自宅に帰ってみれば、妻ミリアムは浮気の真っ最中らしい。
自暴自棄になってナッポとともに悪事に首を突っ込みます。
ところがティルは酒癖最悪。ナッポのほうがティルの尻ぬぐいをして回らねばならぬほど。
おきまりのタイプの作品ではありますが、笑えて、少々胸も熱くなります。
『流し屋 鉄平』
2015年の東映Vシネマ。
監督は俳優としても活躍する榊英雄、音楽は監督の奥様である榊(橘)いずみ。
ギター片手に夜の街を歩く「流し」の鉄平(寺島進)。
いまどき流しなんて流行らないが、鉄平の歌に勇気づけられたのが朱美(夏菜)。
朱美は歌手になるのをあきらめて郷里に戻っていたところ、
たまたま鉄平の歌を耳にして、ふたたび歌手を目指そうと上京する。
新宿でばったり朱美と再会した鉄平は、朱美が働くショーパブへ。
そのショーパブは大人気音楽プロデューサー・金杉(名高達男)が経営する店だった。
金杉が主催するオーディションで優勝すればメジャーデビューできる。
しかし実は金杉はオーディションの出演者から曲を盗み、
自分の曲として世に出しつづけている悪徳プロデューサーだった。
鉄平と朱美は金杉のゴーストライターを務める光太(高岡蒼甫)と出会うのだが……。
昭和な香り溢れる人情ドラマはいいものです。Vシネマ、万歳!
《に》
『ニューヨークの巴里夫(パリジャン)』(原題:Casse-tete Chinois)
2013年のフランス/アメリカ/ベルギー作品。
セドリック・クラピッシュ監督による青春三部作、
『スパニッシュ・アパートメント』(2002)、『ロシアン・ドールズ』(2005)に続く完結編。
40歳になった作家のグザヴィエは、妻ウェンディ、息子トム、娘ミアとパリに暮らす。
平穏な毎日を送っていたが、親友でレズビアンのイザベルに頼まれ、精子を提供。
その過程でウェンディに正直に相談した辺りから夫婦の関係が怪しくなる。
ニューヨークへ出張だったウェンディは、「好きな人ができた」と言い、グザヴィエに別れを宣言、
さっさと子どもたちを連れてニューヨークへ旅立ってしまう。
子どもたちと会いたくて仕方のないグザヴィエは、自分もニューヨークへ。
グリーンカード取得に向けて奔走するのだが……。
言うなればこれも『6才のボクが、大人になるまで。』(2014)同様、
十数年の歳月をかけて同じキャストの成長を見守った作品ですよね。
グザヴィエがニューヨークのとある交差点で、
離婚した両親がその昔に彫ったという落書きを見つけるシーンがとてもよかったです。
「僕が望まれてこの世に生まれてきたのだという証がここにある」。
観終わってしみじみ「よかったなぁ」と思える作品でした。
《ぬ》
なし。
「ありません」というのは悔しいのですが、ホントになかったんです。
劇場公開された作品にはもちろんのこと、DVDにもありません。
今年発売されたDVDのうち、「ぬ」で始まる作品は、『濡れた貴婦人』(1984)の再販のみでした。
これは今年DVD化とは言えないから対象外。
AVにだったらいっぱいあるのかしらん。
《ね》
『眠れる森の美女』(原題:Dornroschen)
2008年のドイツ作品を今頃DVD化。
アナ雪やらシンデレラやらのディズニー人気に便乗したのか。
不妊に悩んでいた国王夫妻に、待望の王女ローザが誕生。
祝宴に13人の魔法使いを招待するが、
おもてなしの絶対的ルールである揃いの金の皿を12枚しか用意できず、
最後に到着した13人目の魔法使いツェータを、遅刻を理由に帰すことに。
憤慨したツェータは、「15歳の誕生日に糸車の錘(つむ)が刺さって死ぬ」という呪いをローザにかける。
ほかの魔法使いによって呪いの力は弱められたものの、
「錘が刺さって死なない代わりに、100年の眠りにつく」にとどまる。
国王は全国の錘を没収するが、15歳の誕生日当日、ローザに錘は刺さり、
ローザのみならず、城壁の中にいたすべての者が眠りについてしまい……。
100年が経とうとする頃、隣国の発明好きの王子フレデリクがドローンならぬ鳩にカメラをくっつけ、
空を飛ばしているときに眠れるローザを発見。
みずから発明した気球に乗り、いばらだらけの垣根を越えて城内へ。
王女と見事結ばれるという、なかなか楽しい展開。
王子の護衛や家庭教師など、キャラも際立っていてそこそこ楽しめました。
《の》
『ノンストップ・バディ 俺たちには今日もない』(原題:Nicht mein Tag)
2014年のドイツ作品。劇場未公開。WOWOWで放映記録あり。
見たことのある出演者はW主演の片割れ、モーリッツ・ブライブトロイぐらい。
でも観てよかったと思える痛快ムービー。
前科者のナッポは、68年式マスタング“ファストバック”をどうしても手に入れたくて、
銀行に2万ユーロの融資の相談に行く。
見るからに不良中年で定職のないナッポがそんな金を借りられるはずもなく、
生真面目な銀行員ティルに丁重に断られる。
納得できないナッポは、後日その銀行に押し入って2万ユーロ弱を強奪するが、
逃走車の運転手が恐れをなし、ナッポを残してスタコラサッサ。
足のなくなったナッポはティルを人質に取って銀行から脱出。
ティルは自分の車にナッポを乗せるはめになり……。
ミュージシャンになる夢をあきらめて家族のために働いてきたのに、
ナッポに解放されて自宅に帰ってみれば、妻ミリアムは浮気の真っ最中らしい。
自暴自棄になってナッポとともに悪事に首を突っ込みます。
ところがティルは酒癖最悪。ナッポのほうがティルの尻ぬぐいをして回らねばならぬほど。
おきまりのタイプの作品ではありますが、笑えて、少々胸も熱くなります。