『スピーク・ノー・イーブル 異常な家族』(原題:Speak No Evil)
監督:ジェームズ・ワトキンス
出演:ジェームズ・マカヴォイ,マッケンジー・デイヴィス,アシュリン・フランチオージ,
アリックス・ウェスト・レフラー,ダン・ハフ,スクート・マクネイリー他
イオンシネマ茨木にて、前述の『劇場版 忍たま乱太郎 ドクタケ忍者隊最強の軍師』の次に。
最悪の胸クソ映画と評判高いデンマーク/オランダ作品の『胸騒ぎ』(2022)をハリウッドリメイク。
ブラムハウスの製作ですから、そりゃさぞかし嫌な感じに仕上がっていることでしょう(笑)。
アメリカ人夫婦のベンとルイーズはひとり娘のアグネスを連れてイギリスへ移住。
憂さを晴らそうとイタリアに滞在して楽しむことに。
そこで出会ったのがイギリス人夫婦のパトリックとキアラ、息子のアント。
特にパトリックの粗野なイメージに最初は敬遠していたが、話してみれば面白い。
ロンドンの自宅に戻ると、パトリックから遊びに来ないかという葉書が届く。
どうせベンは失業中の身だし、ルイーズの浮気騒動もあって夫婦仲がギスギスしていたところ。
ルイーズは気乗りしない様子を見せるが、ベンの希望で招待に乗ることに。
パトリック一家が暮らすのは、人里離れた一軒家。
静かな環境を最初こそ魅惑的に思うものの、寝具は洗濯もされていないようで、ルイーズはがっかり。
小さな違和感が次第に大きくなっていき、この一家は変だと感じるようになり……。
とっても怖いです。
ネタをバラしてしまうと、パトリックとキアラは旅先で親しくなった人を招いては殺していた様子。
口の利けないアントのことを「生まれつき舌が短くてしゃべれない」と聞いていたけれど、
実はアントも被害に遭った家族の子どもで、パトリックに舌を切られていたのです。
アントは自分が虐待されていることをなんとかアグネスに知らせようとしますが、
アグネスが事態を理解して震撼したところでどうにもできません。
とりあえずベンとルイーズとアグネスがこの家から出て通報しようとするも、そうは問屋が卸さない。(^^;
パトリック役のジェームズ・マカヴォイがえげつない。
人里離れた一軒家にやってきた人たちが餌食になるって、珍しくもない設定だけど、
どんな作品であれ、この設定なら怖くなるということですね。
オリジナルを観ていないので、胸クソ映画の触れ込みに最悪の結果も覚悟しました。
でもご安心ください。最後は一応安心なエンディングを迎えます。
パトリックにとどめを打つことはためらったベン。
しかしアントがそれを許さなかった。最悪のシーンながら、「やれ!」と思いましたね。
虐待、許すまじ。
あ、配信でオリジナルを観るつもりです。
オリジナルは甘くない。最低最悪のエンディングのようで、覚悟して観なければなりませぬ。